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蒼からのアドバイスにしおりをはさみました!
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蒼からのアドバイス
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そのあとはほとんど何も手につかず、授業中もぼーっとしてしまって、先生に注意された。
「おい、櫻井、しっかりしろ」
「っあ、す、すみません....」
こうやって謝ってもきちんとしたのか続くのは数分だけ。
申し訳ないことをしてしまった。
でも、そんなふうになるほど気にしてしまっている。
昨日の真とのやりとりを。
休み時間ぼーっと座っていると、蒼に話しかけられた。
「ほんとにどうした?なんかあった?今すぐ聞いた方がいい?」
「大丈夫。あと1時間だから。お昼の時聞いて。真いないし。」
「そう。真関連で悩んでるわけね。
....もしかして....昨日の夜なんかされたり....」
「ううん。そういうんじゃない。真が悪いんじゃなく僕が勝手に悩んでるだけ。」
「そう。後で詳しく聞かせて。」
「うん。」
そのあとの授業ぐらいはきちんと聞かなくてはと思い、初めのうちは集中していたが、やはり途中で集中が切れてしまい授業を聞くことを諦めた。
今まで何をされたってこんなふうに何にも手をつけることが出来なくなることなんかなかったのに。
やはり真の存在は僕に大きな影響を与えている。それを再確認してしまった。
....こんな、依存をしているような状態で嫌われてしまったらどうなるのだろう。
僕を嫌わないでと言えるほど僕が真に何かを与えているわけでもない。
むしろ迷惑をかけっぱなしだ。
授業中ずっとそんなことを考えていた。
お昼休憩の時間になり、お昼を食べることになった。
「どこで食べる?外?それとも屋上とか?あ....屋上開いてんだっけ?」
「屋上開いてる。屋上にする?」
「でも人がいたら嫌。外にしようか。」
「うん。そうする。」
2人で外に向かい、芝生のところに座る。
「で?なにがあったわけ?」
「....昨日真に触ってって言った。」
相手は蒼だし、どうせ相談することになるのだからさっさと言ってしまおう。
「へぇ?んで?めちゃめちゃ下手くそだったとか?それとも乱暴にされた?」
少し怒ったような口調で蒼に問われる。
「違う....!そうじゃなくて....僕が一方的に悩んで騒いでるだけで、真には何もされてない。むしろ怪我が治ってからじゃないとダメって言われた。」
「そっか、ま、流石に大事にされてるか。真だし。」
「うん....僕も我慢してるから、怪我が治るまではハルも我慢してって....」
「へぇ、それは大事にされてるだけだと思うけど。ま、遥が悩んでんのはそこじゃないんでしょ?」
よくお分かりで....。
「....うん。触られたことがないわけじゃなくて、前も抜いてもらったことはあって....だから....だからさ....もう僕のことなんか抱きたくなくて先延ばしにしてるだけなんじゃ....って....」
こんなこと思ってしまう自分が嫌だ。
でもそう思わずにはいられない。
「あぁ....そういうこと。ま、遥は基本的に自信ないしな。しょうがないか。
絶対そんなことないと思う。今回に関しては絶対にそう言える。」
「なんで?なんでそんなこと言えるの?僕が汚いから触りたくないだけかもしれない」
根拠は?そうだってはっきりいえる理由は何?
「ないよ。絶対。だって相手真だし。」
「なんでよ....真だからこそじゃん....真は優しいから気を使って怪我を言い訳に触らないだけかもしれない....」
「はぁ....言っとくけど真は優しいように見えてほとんど干渉してこない。本来はね。だから、すでに1回際どい所までやってんでしょ?ならそのままそれ以上進まないなんてことないと思うけど?」
確かにそうかもしれないけど....
「....そうだと....いいけど....」
「というかあいつは昔からモテるから変に期待させるようなことだけして肝心なとこだけやらないなんて真似はしないと思うよ?そもそもその気がなければ変に期待させるようなことはしないし。
昔から真の話だけは異様に耳に入っていてね。昔の話はたくさん知っている。だから真が意味なくそんなことをするわけが無いこともわかるんだ。」
そっ....か....
「あ....そっか、親戚....だっけ....」
「うん。ま、僕の話はおいといて、真のこと信じてみたら?怪我が治ってからもいろんな理由つけてのらりくらりかわすようならまた教えて。その時は考える。
でも、まだその時じゃない。だから....ね....?」
....たしかに、蒼の言う通り怪我が治ってしばらく経つまで待ってみてもいいかもしれない。
今は、真を信じよう。
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