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気まずい
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次の朝目が覚めると真は横にまだ居て、ちょうど起き出すところだった。
昨日あんなことを言った手前気まずい。
「....おはよ....」
「おはよう。ハル、今日朝練は?」
「....あるよ」
「そう、じゃあ今日も一緒に行こっか」
「うん。」
そのあと、着替えと食事を済ませ、歯磨き等をした。
傷....だいぶ治った。
そんなことを思いつつ今日の準備を進め、時間までゆっくりする。
「ハル、そろそろ出るよ」
「うん。」
真は普通にしているが気まずくないのだろうか。
まあ、慣れてるのかな....
....考えるのをやめよう。
家を出てなんの会話をなくひたすら歩く。
しばらく歩いていると真が、
「今日お昼休み用事があるから蒼と食べてて。」
「あ....うん....」
やっぱり僕といるのは嫌なのかな....
「ネガティブ思考ストップ。そういうんじゃなくて今日はお昼部活のヤツらに用事があるの。早く終わったら僕もいくから。」
そうなんだ....よかった....
「あ、じゃあお弁当今渡すね」
「うん。ありがとう。
というか作ったらダイニングのテーブルとかの上に置いといてくれれば自分で持ってくよ」
「あ、わかった」
そんな話をしていると学校に着いた。
「じゃ、また後で。」
「うん。」
そういって別々の方向に歩き出す。
僕はアップでトラックを走ってから部活だから最初に向かうのはグラウンドだ。
昨日と同じ距離を走り、少し体が温まった。
そのまま体育館に向かう。
今日もいつもより基礎の部分を多めにやり、しっかり練習した。
ずっと休んでいた分の穴を埋めなければ。
でも、どうしてもいつもより動きが鈍い。体の怪我はもうかなり良くなっているのに。昨日のあれのせいだろうか。
....しっかりしないと。
そう思い練習に励む。
気づいたらもう練習が終わる時間で先輩に声をかけられて気がついた。
「遥、遥、大丈夫か?もう終わりだぞ?」
「あ....すみません。気付きませんでした。」
「大丈夫だ。もう片付けだから終わりにして挨拶するぞ。」
「はい。」
集中力がかけている。
なんとかしないと。
挨拶を終え、自分の荷物を持って教室にいくと、ほとんどの人は来ていて、あとは朝練がある人達が戻ってきてないだけだ。真はいない。
ぼーっとしながら荷物をまとめていると、蒼に声をかけられた。
「なにがあったわけ?大丈夫?」
あぁ、バレてる。
流石蒼と言うべきか。
「....後で」
「わかった。今日中に聞く」
「うん。」
この話を蒼にするのもどうなんだろうか。まあ、蒼ならきちんと聞いてくれると思うが、内容が内容なので恥ずかしい。
でも、どこかに吐き出さないとダメな気がする。蒼に聞いてもらおう。
そんなことを考えているとチャイムがなった。いつの間にか時間が経っていたようで、もうみんな揃っている。
真も教室に戻ってきている。
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