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犬に猿+にしおりをはさみました!
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犬に猿+
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ヤンデレ?
***
「……まあ、手切れ金と思えば」
ATMで下ろした分厚い札束を見て、そう声にしてみる。
一週間ほど前に突然国から送られてきた青い葉書。
内容は簡単で「セックスしろ」只それだけで、それはこの国に住むものなら誰もが知っている少子化対策のための強制マッチング制度の案内だった。
まあそろそろかな、とは正直思っていたし、毎年独身である自分に来ないのが不思議に思えていたけれど、いざ本当にポストにあるのを見たら固まってしまった。多分、取り出す時に手が震えていたと思う。それだけこのトチ狂った制度が大真面目で半強制的な事を知っていたからだ。
別に遊ぶのは構わない。一夜限りの関係が今まで無かった事もない。それでも気乗りがしなかったのは、独身だけれど、そう渇いた生活でも無かったからだ。
「お問い合わせ先」をうだうだ眺めていた俺の目の前に飛び込んできたのは、小さく描かれていた条例違反と決して安くはないが工面出来なくもない「罰金百万円」の文字だったのである。
そうして、ど頭のATMの言葉に戻るのだが。
「………よりによって何でお前なんだよ…犬飼」
ホテルのドアを開けたのは見知った顔だった。
トレードマークである縁無し眼鏡が無かったから一瞬戸惑ったが、艶やかな黒髪と色白な肌、細く切長の目をしたその男は弊社第二営業課課長の猿渡シゲナガその人だった。
(……ま〜〜〜〜じか〜〜〜〜………)
上がりそうになる口角を隠すよう天井を仰いで長く息を吐く。
ドアが開くその瞬間までは相手の辞退やドタキャンを願ったり、今日のお断り文句を頭の中で反芻していた。が、それも猿渡の姿を見て一瞬で消し飛んだ。何故なら彼こそが自分の独身でいる最大の理由にして生活の潤いそのものだったからである。
(ニヤけるな、俺…!極めて冷静に、いつも通りに…!)
ファンファーレが流れる頭の中を相手にバレないよう口を真一文字に結び、眉間に皺を寄せる。一、ニ、と落ち着くために数拍置いて向き直す。
「それはこっちの台詞だ、猿渡……部屋を間違ってるぞ、ここには絶世の美女が訪ねてくる予定だ」
「ハッ。そんな美女がいないから私に赤札が届いたんだろう。……ん?待て。じゃあ…まさか…お前のところに…」
「青札が来た」
ニヤけてしまった。
まさか本当に自分の相手が猿渡だなんて。赤札を見るまでは信じられない気持ちも強かったが証拠があるのなら疑いようもない。本当に猿渡が自分のマッチング相手なのだ。
(…と、まあ、浮かれたものの…)
思わずいつもの調子で揶揄ったが為に猿渡が噛み付ついてくる。腹を立ててる事は見て取れるがそこに喜んでいる様子は微塵もない。まあ、それはそうだろう。何せ猿渡はただの同僚だ。そこに何も特別な事はなく、それどころか同じ営業課の同期としてライバル的な扱いを長年されていた。会えば小言のひとつは茶飯事だし、不機嫌な顔しか見たことがないし、どっちかと言えば猿渡には嫌われていると自負している。知らない人間とマッチングされるよりも実際はずっと難易度が高い。
下ろした百万に視線を移す。
もともと渡すために用意していた手切金だ。今更渡す事に躊躇はない。むしろ今後の二人の関係を考えるとこのまま何事も無かった方が良いだろう。
(……帰すか……)
殊勝な考えが頭をもたげる。これ以上嫌われたく無いと言うのが根底にあるのも事実だ。
「?…どうした、猿渡」
「いや別に」
現に猿渡は射殺さんばかりの眼力で俺を睨みつけてくる。煮え切らない俺に苛立っているのだろう。よし。本当に非常にどーーーーーしようもなく勿体ない案件ではあるがここは紳士的な対応を取って、
「帰るか」
そう切り出したのは俺では無かった。
憂い気に壁へもたれ掛かっていた猿渡がそう至極当たり前のように放つ。
「…は?このままか?」
先程までの紳士うんたらのくだりを忘れて俺は思わずそう聞き返した。
「別に結婚は強制ではないだろ?犬飼も私の為にその高そうなスーツを着てきた訳ではあるまい」
「それはそうだが…」
「私だってお前ために準備してきた訳じゃない。今回は無かったという事で。それでは」
「おい、待て!」
アッサリ踵を返して帰ろうとする猿渡の肩を引き寄せ扉に押さえつける。突然のことに猿渡が目を丸くした。驚いているのは俺も同じだ。思わず身体が動いてしまった。
「まだ何か用か?」
怪訝そうな猿渡。
(…………いま、)
確かに猿渡は準備と言った。律儀にも送られてきた道具を使って整えてきたということだ。猿渡のなかで断るつもりはハナから無かったらしい。それがどうゆう目的の物か知らない筈はない。つまり解ってて準備をしてきたのだ。何処の馬の骨とも知らない奴の為に。
「…?」
別に猿渡は制度に則り当然の事をしてきただけだ。なのに、何故だか酷く裏切られたような気がして。
「お前…何もせずに帰る意味、解ってるよな?」
「?何が」
「罰金!理由なき条例違反には罰則があるんだよ」
「えっ……いくら?」
「百万」
「ひゃ……!!??」
こうなればもう、どんな手を使っても猿渡を帰さない。
「腹括れ、猿渡。もともとそのつもりで来たんだろ?」
俺がその罰金を包んできたとも知らず、責めたてられた猿渡はあれこれ考える素振りを見せてやがて観念したようにコクリと頷いた。
目の前に生っ白くて薄っぺらい身体が晒される。
パンツ一枚になった猿渡は覚悟を決め切らないのか膝をつけ硬く足を閉じたままベッドの上で体育座りをしていた。顔も見たく無いのか伏し目がちで視線を合わそうとしない。その頑なさに焦れて膝を軽く叩き「足」と呟く。
「開かなきゃ脱がせられない」
その言葉にピクリと反応を見せたところ聞こえていない訳ではなさそうだ。もう自動的には開かないであろう膝小僧に手を入れ無理やり開かせる。「ひゃっ」とか「ぴゃっ」とか猿渡が日本語にない擬音を発した。
(………なんだよ………)
目の前に晒されたのは30半ばとは凡そ思えない艶やかな肢体だった。筋肉も脂肪も少ない細身なのは解っていたが、シミひとつない色白の肌に桜色の乳首がツンと立っている。誰にも触れられた事も無さそうな幼さ残るその身体の中心には今にも暴発しそうなちんぽがそそり立っていてそのアンバランスな対比が艶やかさに拍車をかけていた。先っぽに押し上げられてるパンツが濃いグレーに変色していてピッタリとちんぽに張り付いている。
「……っ…」
鎖骨あたりまで真っ赤にした猿渡が恥ずかしそうに手のひらで顔を隠した。その仕草があまりに可愛くてキスしそうになるのをぐっと堪える。そういや送られてきた道具のなかに興奮剤も入ってたっけ。
「……準備してきたんだろ」
勘違いしそうになるのを誤魔化すように一気にパンツをずり下ろした。ぶるん、と勢いよく猿渡のちんぽが飛び出す。先走りでぐちゃぐちゃなちんぽのその下で小さな窄みがヒクヒク動いた。
「こっちも濡れてる」
先走りの所為なのか道具の効果なのか猿渡のアナルは既に濡れていた。未開拓であろうなかを解すように二本の指で掻き回す。猿渡のアナルは熱々で指に絡みつくよう畝っている。
「……っ、ふっ……ん……」
中を弄るたび猿渡の口から吐息が漏れた。
隠そうとはしているが感じているのがバレバレだ。
「も、もういいから…!さっさと挿れろ!」
「…はいはい」
こちらも冷静を取り繕ってはいるが先程から痛いくらいにちんぽが反り返っている。血管が浮き出るほど期待で膨れたソレを猿渡のアナルに擦り付けた。ちゅぽ、と濡れたアナルの縁が先を咥えるよう吸い付く。そのまま誘われるがままに一気に貫く。
「ぁ……っ、ぉ"、〜〜〜〜〜〜っっ?!?!」
猿渡が声にならない声をあげて背中を弓形に反らした。腰を浮かし爪先でシーツを蹴ってガクガクと震えている。
(……っ、なんだよ…これ……っ)
熱々の肉襞が精子を搾り取るようにしてちんぽに絡みついてくる。狭い箇所をこじ開けていっている感覚はあるが馴染むのが早いのか何処を探ってもちんぽに合わせて中が形を変えてくる。完全に名器だった。今までのどの相手よりも確実に。
「ッ、しこり擦ると凄い締め付け……っ、そんなに腰振るなよ…、っ」
「っ、あ"♡そこ、ぉ"、だぇ、そこだめぇ…っ"♡♡」
指でも反応が良かった痼にカリを引っ掛けると猿渡の足がガクガク震えて意図せずとも俺のちんぽを抜き差しする。その動きを助けるように腰を打ちつけると、猿渡のちんぽからピュッピュッと透明な液体が力無く溢れた。凡ゆる体液を零しながら普段とは似ても似つかない蕩けた顔で猿渡が俺のを受け入れている。アナルの中でちんぽが大きくなった。
「!?やっ……なんれ…っ、?!お"♡おっきい"、ぃ♡お腹が裂けるうぅ"♡♡」
鼻水を垂らしながら男を喜ばすような事を平気で放つ猿渡。それが原因だと解ってるのか更に激しいピストンでアナルをズコズコ突かれて喘ぎ声が一段と大きくなる。
いつもクールで端正な猿渡がこんなにも乱れ狂うのか。
道具の所為なのか元々セックスに弱いのか、どちらにしても猿渡がこんなにグズグズに蕩けることを営業課の誰も知らないだろう。会社では落ち着いていて面倒見の良い頼れる二課長。その二課長が涙も涎も鼻水も、顔中の汁を垂れ流してアヘるを知っているのは俺だけだ。俺だけがコイツのこんな姿を知っている。その表情をひとつも逃すまいと凝視する俺と目が合って猿渡が顔色を変えた。
「ぁ"っ、め…♡やめ…っ、ん"♡♡んお"ッッ♡♡♡いっ、いぬか…、いっかいぬい…てっ♡♡♡」
「嫌だ」
ずぱんッッ♡ばちんっばちんっ♡♡ばちゅん♡♡♡
蕩けた顔で辞めろと言われて辞める奴はいない。好きな奴を抱いている最中なら尚更。
「ここ、気持ちいいんだろ…っ、痙攣しっ放しだそッ」
奥を突くと猿渡の薄い腹筋が小刻みに震えた。精液が出てる様子はないがイッているのかもしれない。そのイキ顔を見たくてぐちゃぐちゃの猿渡の顔を穴が開くほど見つめる。
「も、やだ…っ、あ♡♡♡はな、っ、はな"じ、でぇ"っ、♡♡♡」
猿渡が俺の胸に手をつき押し返した。抵抗と呼べるほどの力ではないがそれでも必死に押し返してくる。
「はりゃう……っ♡♡♡おかね、はりゃ、うからぁっ♡♡♡」
罰金を払うと猿渡は言う。
金を払うから辞めてくれ、そう言っているのだ。
「……」
自分は何処の馬の骨とも解らぬ相手の為に準備をしてきた癖に「辞めろ」と言うのか。この制度が子作り対策と解っていながら赤札を貰って受け身の用意をしてきたのは猿渡だ。そいつとの子供が出来るかもしれないと解っていた筈だ。それを今更「嫌」と?
(………俺だから?)
胃の中がすーっと冷えていくのが解った。
律動をやめて猿渡の膝裏を持ち改める。止まった俺を見て終わりと勘違いした猿渡があからさまに安堵した。目が合い思わず笑みを浮かべる。そのまま思いっきり身体を引き寄せた。
どちゅん♡
「ぁっ、ん"ぁぉ"ぁぁっっっっ"♡♡♡♡♡」
奥の行き止まりまでちんぽを捩じ込まれて猿渡が雄叫びのような声をあげる。薄っぺらい腹がボコッと浮き上がった気がした。が、関係ない。
ぐぼっぐぼっ♡♡むちゅ♡♡ぐりぐりっ♡♡♡
亀頭で狭い奥を乱暴にこじ開ける。無理矢理犯された窄まりが下品な音を立ててむしゃぶりついた。
「ぉ"ほっ♡♡お"、ん"♡♡お"ぐぅ♡お"ぐ、ゥ〜〜〜〜ッッ♡♡♡」
「猿渡…ィ、鼻の下伸ばして白目剥いてんぞー、ッハ、不細工」
さっきよりもずっと深い処を犯されて猿渡が白目を剥いた。顔の筋肉が壊されたかのようにダラしのない表情で腹の中を掻き回されている。もういつもの姿は欠片もない。人様には見せられない猿渡のエロい顔。それを「不細工」と揶揄する。
「ちゃんと妊娠の準備してきたんだろ…?こんなブッサイクな顔、誰に見せるつもりだったんだよ、なあ」
ぱんぱんぱん♡♡ぐりっ♡ぐちゅ♡ぱんぱん♡ぐ、ぽっ、ぐぼっぐぼっ♡♡♡
この顔を俺ではない誰かが見ていたかもしれないなんて。そんなのは許さない。俺以外なんて許さない。
行き止まりだった筈のソコがゆっくりと下りてきて口をパクリと小さく開けた。
(………子宮だ)
それが何かを瞬時に理解して狙いを定める。ゴンゴンゴンと乱暴に子宮口をノックした。
「ッ♡♡あ"、ぇ"っ♡♡そこ…ッぉ"♡♡イ"ッ……♡」
「イクなよ?お前がイッた分だけ俺も出すからな」
「しょんな…っ、む、りィ"ッ♡♡♡ノックぅ"っ♡♡ノックやべでぇっ♡♡イ"ッ………、イ"グゥぅぅ"うゥッ♡♡♡♡」
びゅるびゅるびゅる♡びゅーーーっ♡♡びゅく♡
猿渡のちんぽから勢いよく精液が噴き出しセルフ顔射をきめていく。それを見て精製された精子が迫り上がった。
「……、じゃあ俺の番」
びゅるるるッッ♡びゅーっっっ"♡どぷどぷどぷ…っ♡
溜まっていた大量の精子を猿渡の子宮に注ぐ。
「〜〜〜っ、ぁぁぁっっ♡♡にゃ、にゃかぁあ"♡♡」
「……あーあ。またイッた。そんなんじゃ終わらないぞ、猿渡ィ」
子種を子宮に注がれて猿渡がまたイく。注がれた精液を零すまいと子宮口が先っぽを咥え込んだ。肉襞が「もっと」と蠢く。そんな事をしなくても終わらせる気など毛頭ない。犯されてるというのに猿渡はダラしなく笑っている。
「ちんぽ挿れられてその顔かよ……不細工」
言葉に呪いを込めて何度も何度も刷り込んでいく。俺以外には見せたくなくなるように。
「金払わずに済んで良かったなあ、猿渡」
「……っ♡」
もう全てが「今更」だ。どんなに嫌おうとお前の相手は俺なのだから。俺が選ばれたのだ。俺だけがお前の中を満たして良い。
「いっぱい注いでやるよ…俺の精液」
耳たぶを噛みながらそう囁くと肉襞が嬉しそうに痙攣で答えた。この薄っぺらい腹が膨れるくらい中出しすれば着床の確率も上がるだろう。数打ちゃ当たる作戦だ。時間は充分にある。
もう「離せ」だの「嫌だ」だの言わせない。
(………俺の子種で孕め)
猿渡が準備したその腹を優しく撫でると俺を嫌ってる筈の猿渡が微笑んだ。そんな気がした。
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