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75にしおりをはさみました!
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75
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ピンポーン…ピンポーン………
生徒の夏休みも終盤に掛かった
とある日曜の朝。
俺の睡眠を妨害したチャイムの音に苛立ちながら
寝返りを打った。
何か身体だる……。
昨日飲みすぎたか?
暫くして枕元のスマホが震えた。
『チャイムならしたんだけど、もしかしてまだ寝てた?』
…誰だこんな朝っぱらから…まだ10時過ぎた所だろーが
眠い目をなんとか半分くらい開いて送信者を見るやいなや
ガバッと飛び起きた。
”うじはら ゆきと”
ひらがなで登録してあるのが可愛い…←
スタンプだけ返信して、ベッドから立ち上がろうとした
…のは、よかったんだけど――。
あー、何だこれ…視界が歪む……。
ぐわんぐわんと波打つ廊下を壁伝いに進み、
おぼつかない足取りで玄関まで辿り着くと
裸足のままカチャリとロックを外した。
ってかドアつめてー。ずっとここにいたいかも……
ぺたっと扉に頬を付けると、ひんやりして気持ちくて
そこに体重をかけて重いまぶたをおろしたその時だった。
「っ…うわ!」
開かれた扉にもたれ掛かっていた身体が
バランスを崩し、そのまま前に倒れ込んだ。
「え、わ!お、おも…、ちょっと!!」
コケるーって覚悟した瞬間
ふんわり甘い匂いに包まれて
あれ、俺コケてない…?痛くねー…。
てかあったけー。こんな暑いのに
この温もりは嫌いじゃないなあ…と思ったのを最後に
俺は意識を手放した。
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