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18歳以上ですか?
169にしおりをはさみました!
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169
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本当は、俺が初めての相手になりたかった。
この際女はどうでもいい。
幸人だっていい年の男なんだから。
だけど、嫌でもこいつが男と身体の関係を持ったことがあると気付かされる場面は今までに何度もあった。
男と男の行為を、気持ち悪い、考えられないと
否定する所から始まってくれたって良かった。
後ろの準備なんて、やり方も何も知らなくてよかった。
俺が一から教えてあげて、いつも手伝ってあげたかった。
俺が挿れやすいようにと脚を自ら開かなくたって。
そもそも男同士のヤり方なんて知らなくたって。
指フェラも、俺のモノを咥えこむ姿も、堪らなく
興奮させる程に上手かったのも、躊躇いなく口内に出してしまった精液を飲み干したのも
それが手馴れた行為なのだと物語っていた。
だからといって、幸人を汚いと思ったり嫌悪したりという事は一切無い。
それでも、顔も名前も…どこの馬の骨ともわからない
過去に幸人を抱いた男に嫉妬して
また、こうしてガキ臭い一面を見せてしまう事になった。
幸人は俺より年上で、こうして身体を許してくれてはいるものの
俺より、経験も、知識も、何もかも上の男だ。
もしかして、俺よりも幸人の方が
こういう行為が上手かったりするんだろうか。
俺の、猿みたいに抑えの効かなくなる欲望を
感じているフリをして、余裕綽々で受け止めているんだろうか。
何もかもすべて、こうして抑えきれずに溢れる声も
演技だと言われてしまったらどうしよう。
俺と出会うより前に、何人の男に抱かれて
何人を抱いてきた?
俺とするより気持ちよかった?
本当は俺じゃ足りないんじゃないか?
毎度毎度、慣れる事も無く狂いそうになるのも
今までに感じた事がない程襲い来る快感も
余裕なく、気を抜いたら直ぐにイッてしまいそうになるのも、誰とどんな事をした時のそれとも比べ物にならない愛おしさを感じているのも、実は俺だけなんだろうか。
考えれば考えるほど、気持ちがおさえきれなくて
幸人の身体に負担をかけるからと今までしてこなかった事を
今
幸人に許しを請うて始めようとしている。
幸人の感じやすい所を優に通り越したその先に
自身の昂ぶりを手加減無くグリグリと押し込む。
厚い壁を突き破ったその先は、俺も、幸人も
誰も知らない。
幸人も恐怖や不安からだろうか、入り口をきゅんきゅん
締め付けて、俺の侵入を反射的に拒んでいる。
それでも、幸人の身体が俺を拒んでも
「…こ、めい……はぁっ、ん……大丈夫…ふぁ…ぁッ…
大丈夫だから……っ、ゆっくり…康明、が…っ痛くない…ように……っ、むり、しないで……っあ、ぁん、くッ…」
優しく、自分も辛いはずなのに、それを悟られないよう
俺の下で、温かい笑みを浮かべてくれる
心から、俺を受け入れてくれようとする幸人を強く抱き締め、俺は奥の奥に向かって、一気に突き上げた。
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