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男の正体にしおりをはさみました!
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男の正体
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「や、やめろっ!」
タケルは抵抗し、なんとか高支那を引き剥がす。
「オレはそんなつもりであんたをここへ呼んだんじゃない!」
高支那には高支那の複雑な背景や思いもあるだろう。そういうのも含め、なんとか力になれないかと考えなしに誘ってしまったわけだが…
高支那には通じないのか、いや、知ってて無視しているのか、力ずくでタケルをベッドに押し倒すと冷笑を刻んだ。
「どうやってあの男の正体を掴む?」
言われてタケルは言葉に詰まる。
確かに、具体的に何が出来るかはわからない。ただ、高支那の傍にいれば、少しの異変も感じ取れるのではないかと思ったのだ。
まだまだ未熟な考えかもしれない。
しかし今のタケルにはそれぐらいしか思いつかないのだ。
だがこの状況を、高支那がみすみす逃すはずもなく――
「だったら、思う存分俺の正体を見届けさせてやる。覚悟するんだな」
その声は底知れぬほど冷ややかだった。
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