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昨日の夜の出来事***【星(あかり)視点】にしおりをはさみました!
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昨日の夜の出来事***【星(あかり)視点】
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スタ◯で鼻毛……、じゃない、花江くんがトイレから戻ってきたときに感じたあっくんの匂いがあまりに、……そう、意外というか…意外でないというか…、ちょっと濃かった、濃すぎたから俺はかなり動揺してた。
向かいの座席に座った花江くんからふわりとあっくんの匂いがしたとき、あの中学の時の運動会での出来事がまざまざと脳裏に蘇った。
あのとき、もうとっくに花江くんは俺と戦う気満々だった。
それを数年の時を超えて今日、こんなかたちで火蓋を切って落とされるなんて思ってもなかったなーー……不覚。
「…遅くなっちゃってすみません。ついでにトイレ行ってました」
「いーよ。……あっくんは…?」
「俺の後に入ったんで……、後で来ます」
「そう」
あっくんがトイレの順番を人に譲るのはいつものことだから気にはならなかった。
気になるのはむしろこの匂い…、
彼から『あっくんの匂いがめっちゃする』こと。
普通の友だちでは、こんなに匂いが移るほど濃厚な接触は滅多にしない。
例えばそう、サッカーとかやっててゴール決めた直後、めちゃくちゃハイになってチームの仲間とハグしたりする、…そんな瞬間でもなきゃ抱き合うこともないし、手を繋ぐこともない。
俺があっくんの手を毎日ひっきりなしに握るのは、あっくんから『虫』を遠ざける意味もありつつ、他の捕食者…、…要するに人目を避けた生き方を余儀なくされている者たち(俺もそのうちそうなるけど…)への牽制の意味もあった。
彼らは俺と同じくらいに鼻が利く。
俺の匂いをあっくんに擦り付けると同時に、あっくんの匂いを俺につけることで、暗にあっくんを俺の所有物として知らしめる。
……要はマーキング、的な。
今日は日曜…、あっくんは昨夜いつものとおり俺の家に泊まり、早朝、いったん家に帰った。
中学の時のあの日以来、俺の家では、あっくんはまるで俺の婚約者的な扱いを受けてる。
昨夜もウチの夕食はステーキだった。
お父さんはいつものようにあっくんに変わりはないか聞き、お母さんはイン◯タ用にとあっくんの写真を撮りまくった……、これもいつものとおりだった。
お風呂上がってから俺の部屋に来たあっくんは、濡れて濃い金色の髪がやけに色っぽくて
「暑…。クーラーの温度下げてもいい…?」
とかってもう甘えてきた。
意外かもしれないけど、そう、あっくんは俺と2人の時にしか甘える姿を絶対見せない。
ベッドに座ってる俺の膝にゴロンとそのまま横になって来るからあわてて
「髪、ちゃんと拭きな……風邪引くよ」
「…あーー…うん、拭いたよ……」
……俺の膝はびしょびしょなんだけど……
「拭けてないから言ってんだけど。……もーー……仕方ないなーー…」
あっくんがただ手で持ってるだけのバスタオルを奪い取り、何か所か触って比較的濡れてない場所を見つけ出した。それで髪を拭いてあげると、気持ちよさそうに目を閉じ
「ふふ……っ。星(あかり)……ママみたい」
下から俺の頭に手を伸ばして、スリスリ髪ごと撫でてくる…。猫科の大型猛獣みたいな甘えてる声、大きな手、…温かな手。……全くもう……好きだよ。
「…ママって言うなよ…」
「じゃ星(あかり)ママ」
「変わってねーし」
「うん…」
あっくんの手が俺の頭を大きく包み込む。
そのまま下へと引き寄せられて、少し開き気味のその唇が俺のそれにふわっと触れた。
「……あ……っく…」
「………ん……まだ、…もう少し……」
あっくんは俺の膝に頭をのせたまま、ちゅっ、ちゅっ…と音を立ててついばむみたいに口づけした。目が合うとうれしそうにニッコリ笑った。
というより目が合いっぱなしだからずっと笑顔で……
「んっ…ちゅっ…んん、…ッ、は、ん…っ…」
何度も何度も優しくキスをして、うれしそうに微笑むあっくん…。
こんなふうに笑うあっくんが本当に、俺は……
俺を見上げるあっくんの瞳は、透き通ってキラキラしてた………
…… あっくん…… …… ホント、綺麗な目……
吸い込まれそう。
「……ふふっ………気持ちいー…」
途切れ途切れに伝えてくるあっくんの吐息に乗せた低めの声が甘く耳に響いた…。
「…ね………、コレ……責任取って……?」
あっくんが俺の手を取って下の方に持っていく、それはどくんどくん脈打ってた。下から俺の手のひらにグリグリ押し付けられたそれははちきれんばかりで、めちゃくちゃ硬くて……
「ぅあ……」
「……星(あかり)がやらしいからだよ……」
「……っ…」
低めの掠れた声で囁くとあっくんは俺の頭をうまく横に向けて、キスの場所を唇から耳たぶへと移した。耳の形を舌でなぞってはむはむ唇で愛撫して遊んでる……そんなことされると、…ぁ、あ、何だか、……ヤバい……
「あッ……、ァ、っんはァッ…、あっく……ん…ッ…、耳、は…」
「んー……?……したくなっちゃう…?ね、星(あかり)………」
「んァ…ッ………えっ、ち…」
「ふふっ…ありがと……」
褒めてないし、って言おうとするけど耳もとでちゅく、ちゅく、濡れた音が響いてうまく思考がまとまらない…。
こうなるともう止められなくて、舌先で耳の中をねっとり侵されると頭の中が真っ白になって、
「……耳、や……っ……ちゃんと、……っキス……、」
「…違うよね…セックスしたい。
でしょ……」
ぞくんと腰にくる声だった。
「違、」
「反論却下……」
大きな手で後頭部を両側から固定され、唇をおいしく食べるみたいにはむっとされて、ちゅっと甘く吸われた。………あっくんてホントやらしい……やらしくてもっとされたいキスをしてくる……。頭の隅でそうぼんやり思った。俺からも求める方がいいのかな……そう思い、ちゅっ、ちゅっと音を立てながら軽くあっくんの唇を吸うとあっくんは少し瞳を見開いてからフッと笑って
「…ね、もっとして…?星(あかり)のキス…すごく好き…」
って誘ってきた。
好き、って言われるとどうしようもなくなって、言われるままに唇を吸った。ちゅっ、ちゅっと何度も繰り返してるとだんだん息が続かなくなって、少し唇を離してハァッと酸素を求めたところであっくんがぐっと動いて俺の肩を押した。
「……アッ…!?」
「ふふっ……マウンティング逆転、成功…」
一瞬で俺は押し倒されてた。両手をベッドの上で固定するみたいに掴まれて仰向けに寝かされてる。一瞬どうやられたのか分からなかったくらい早かった。
「ひ、卑怯…ッ」
「でも好きでしょ……」
「……っ!…………好きだよ…」
「聞こえないな…」
「好き」
言ってるそばからまた唇を塞がれた。
そのまま隙間をこじ開けるようにして濡れた舌が入ってくる。やっぱあっくんて…どう少なく見積もってもめっちゃやらしい。やらしい。やらしい………好き…
「んっ、ふ…、ん、ん」
ちゅく、ちゅ、 んちゅ、……、
キスはどんどん激しくなって、舌がぬるぬる絡まってくる。
「んっちゅ、んっ、…んんっ…」
濡れた音が部屋に響いた。リビングにいる父と母にまで聞こえそうで、声が出そうになるのを必死で抑えた。
太ももに硬さのあるものが不意に触れてピクンと身体が跳ねた。あっくんが主張してくるそれの質量が今までの比じゃないみたいに感じてドキリとした。さっき手で感じたよりももっと……
……嘘でしょ………なにこれ、おっき……
「ッ、…………無理っ………」
「…何が……?」
「あっくんの……すごい……」
「そう……?…ふふ……可愛い」
あっくんはそう言ってニッコリ微笑むけど、…話通じてなくないか、コレ……
「お願い、もっと触って…、星(あかり)……」
「え」
「ほら……だってこんなだよ……星(あかり)のせいで…」
俺のせいじゃないし、と言いたいけど反論できない。あっくんのそれに手を押し付けるみたいにごりってされ、さっきよりもっとしっかり触れさせられた。
俺の手がもう一度触れると一瞬ビクンとしたそれは、ますます勢いを増してぐっと大きくなった。ビキビキしてて、硬くて太くて……、血管が浮き出てゴツゴツしていた。
外国の血が入ったあっくんは持ち物も半分海外仕様なのかな……
…って俺、何考えてンだ…!は、恥ずかし…!!
顔が熱くなってブンブン首を振った。
「も、おとなしくして…、星(あかり)……キス、…したい……」
低く、優しく甘い声にどきっとする…。あっくんはいつのまにか下を脱いでた。
…いや、はじめからはいてなかったのかな……まさかね………
見上げると欲に濡れた瞳で真っ直ぐに俺を見つめるあっくんの顔……、
うわ、……どうしよう、マジ色っぽい……
ものすごい色気できゅんきゅん胸が締め付けられた。
「ね……星(あかり)の手でイキたい…」
「…………!!!!」
大胆すぎる、あっくん…。
ヤバい、こんなの、…触ってるだけでもすごいのに、してほしいとか………どんだけだよ……
いつになくわがままなあっくんに、ドキドキは頂点を軽く超えた。
---
(続く)
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