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初めてではないものの、未だ不慣れな感触。
相手が居てのそれと左手とのそれならば、間違いなく左手を汚す方が圧倒的に多い。
職場では着実に年数を重ね、今では中堅社員とまで言われるようになった。そんな、仕事量も押し付けられる雑務も増え続ける独り身の俺が女性をたぶらかしている暇は無いのだ。
何を言いたいのかというと、そう。
俺は、今佐々木にされている行為に対する耐性は
全くと言っていいほど持ち合わせていない。
「な、に…っ、してン……ッ!」
目についた髪をぐしゃりと掴むが、真下の猛犬はビクともせず熱い口内で俺の昂りを弄ぶ。
佐々木に隠され、今どんな状態なのかなど目には見えないのに、自分の身体はよくわかっていた。
何処からどう見ても、普通とは言い難い。
こんなに情けない格好。それも抵抗の一つもまともに出来やしない。
ただ、佐々木の舌が絡み付いて
ただ、佐々木の熱が伝わって
ただ、ただ…気持ちよくて。
「たけうひはん……きもひい?」
「あ、や……っ喋るなぁ、アっ。」
おかしいんだ。ちゃんとわかってる。
何か言おうと思っても、頭が、口が、回らない。全身に熱湯を浴びせられたんじゃ無いかと思うくらいに、熱くて火傷しそうで。
こんな事はいけないと、大人として夢のある青少年に教えてやらねばならない。
わかっているのに、言えない弱さ。
佐々木とこうなる事をまるで望んでいたかのように、理性の飛び切らない脳よりよほどか正直な下腹部は、今にも絶頂を迎えようと脈を打つ。
「待て…、待、イ…きそ……から、ささきぃ…っ!」
蹴飛ばしてでも、口を離してもらう事は出来る。
だが、俺が今肩を蹴れば佐々木はすぐ後ろにあるテーブルで頭を打つかもしれない。もしそうなれば、未成年淫行の上に傷害の罪が重なるわけだ。
それはダメだ。あたりどころが悪ければ、傷が残ってしまうかも…最悪後遺症もあり得る。
今を輝く高校生に、くたびれた20半ばの男がそんな……謝って済む問題ではない。
そ、それにな。ほら、俺のを口いっぱいに頬張っているじゃないか。急な衝撃で力んだ拍子に歯をガチンなんて事もなくは無いわけで…だからそのようなグロテスクなリスクを背負ってまで俺が無理やり反抗する事は不可能なのであって。
「出ひていーれすよ?」
上目遣いに此方を見る、ガキとは思えぬ色気を醸し出す男に
睫毛が濡れて、苦しそうに顔を赤くしてもなお余裕ぶった様子で笑う男に
“良い”と言われたならば、お前の為を思って動かずに居てやった俺が抵抗しなかった所で、責められる筋合いは……っ、無いんだよ。
「はぁっ、あっ……ぁう…ン、。」
強く吸い上げられた瞬間、視界に星が散らばった。
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