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我々は双子を怒らせたい 4にしおりをはさみました!
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我々は双子を怒らせたい 4
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それから他にもいろいろな策を練り、柚希に仕掛けてみた。
どれも普通の人ならどこかで怒るようなものである。
....が。
柚希の前ではその全てが不発に終わった。
驚くほどに温厚なのだ。
何をしても怒らず、怒ったとしても自分たちの怪我を心配して、
軽く母のように怒るのみであった。
グ「と、いうことでだ;」
ト「これどうするんすか?;」
鬱「ここまで来ると、もう怒らせる方法ないように思えるんやけど;」
コ「というか、あいつどんだけ優しいねん!!;」
シャ「コネシマとは大違いやな。」
コ「はぁ!?なんやと!?」
ロ「いや、まずコネシマさんには心無いから優しくするとか
言うこともないやろ。まず。」
そんな感じでワイワイガヤガヤと話は進まない。
その光景をしばらく見たグルッペンはしょうがないと言うように
手を一度たたき、新たに一つ提案をすることにした。
グ「柚希が無理なら、柚夏はどうだろうか?」
その一つの提案に賛成した組は楽しそうだと目をキラキラさせ、
反対組はまだやるのかというように溜息をついた。
*****
割合したが、まず結果から言おう。
柚夏に仕掛けた結果。柚夏の反応は。
ト「怒らせるどころか寧ろ楽しんでた...と;」
ゾ「二人共怒ることがないんやけど!;」
そうなのだ。
柚夏も結果、怒らなかったのだ。
寧ろそれを上回る、楽しむという結果だった。
一同はこの結果になんなんだこいつら!と思い始めてきていた。
そのとき。
?「柚希兄さんを怒らせる方法知ってるよ!!!!」
突然上から降ってきた影に全員の視線がそこに集まった。
そこにいたのは、紛れもない先程までどうしたら怒るのかと
悪戦苦闘させられていたうちの一人の柚夏である。
どこから聞き、いつから聞いていたのかはわからないが、
柚夏は一言そう言い、ニコニコとしながら立っていた。
グ「ほ、本当か!?」
最初に話に食いついたのはグルッペンだった。
あんなに怒らせるためという無意味な計画を力をこめて立てたのに、
柚夏はいともたやすく怒らせる方法を知っているというのだ。
柚夏「ほんとーだよー!!」
ゾ「な、なら、その方法教えてや!」
柚夏「えーとねー!」
柚夏は素直にゾムの言う通り教えるためにまた口を開く。
柚夏「柚希兄さんにお酒飲ますのー!」
全員-柚夏「.......え?」
柚夏の方法はなんとも簡単なものだった。
ただお酒を飲ませればいいだなんてなんと簡単なのだろうか。
柚夏「あっ!でもねでもね!柚希兄さんにお酒渡すと飲まないから
飲ませたいなら水だって言って渡したほうが良いよー!」
コ「ゆ、柚夏!マジでありがとう!!」
鬱「これで俺らの頑張りが全て報われるっ!!」
柚夏「?、よくわかんないけど、どういたしましてー!」
柚夏は何故お礼を言われているのか分からなかったが、
とりあえず言葉を返す。
そんな柚夏を見て、グルッペンは柚夏も誘おうかと考える。
グ「そうだな...それなら今日の夜にでも飲ませよう。
柚夏も飲むか?」
柚夏「え....?あ、え、えっとね~....;」
何故かそう聞かれた瞬間に柚夏の目が泳ぎだす。
柚夏「ゆ、柚夏もお酒弱いし....えっと、その~....
命の危機にはさらされたくないからやめとく~!!!;」
最後の一言を言ったと同時にどこかへ走って逃げていく。
その様子と「命の危機」という言葉に一同は疑問符を浮かべながらも、
今日の夜の話になり始めていた。
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