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……眩しい。
そんな気がする。
そっと目を開けばやはり眩しい。
白くて、目の奥がキンキンする。
「大丈夫か」
声の聞こえた方に顔をむければ紘がいた
紘がいて、白い空間にいるという事は分かったが、それ以上に何も分からないし思考も始まらない。
何だか凄くぼーっとする
上を向いていれば目の前を何かがちらちらと横切った
視線を横にむければ紘ではない別の人もいる。
しばらく見ていればそれは1とか3とか指で数字を表している
ぼんやりと眺めるがやがて瞼が落ちてきて、眠ってしまった
「律…おーい、律。」
「…ん、なに」
「喋った」
「喋るだろ……つか、いま何時」
「朝の7時」
あー、学校行かなきゃ。
「ストレスと疲れ。あともう少しちゃんと飯食えって」
髪に指を差し込まれてそのまま撫でられる。
紘の手はひんやりとしていて気持ちよかった
「んー」
「ストレスとか頭に来るの?」
「…お前には関係ない」
「ま。そうだよな」
紘とペースの遅い会話をゆっくりとしていれば医者が入ってきた
それから少し検査をされ、昨日の頭痛で薬を多めに服用しているから頭ぼんやりするだろうし、様子見で今日は入院という事になった
病院から学校に連絡してくれたらしく、俺は明日の午後から行けばいいらしい。
ベッドを少し起こしてもらい膝を抱えて座っていたがまたもや眠くなってきた
布団の上だからか、ここが静かだからか。理由は分からないけれどとにかく眠かった
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