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海じゃにしおりをはさみました!
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海じゃ
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時間は14時。
太陽はまださんさんと紫外線を送り続ける。
「海!海!」
「はいはい。日焼け止め塗ろうね。」
早速海に入ろうとするが花に手を引かれて日陰へと連れ戻される。
冷たい日焼け止めが肌に塗られて気持ちが良い。
「花も塗る?」
「俺はいいよ。」
「あ、手。これなんか着けなくていいの?海水だから染みるかもよ。」
「そんな事だろうと思ってゴム手袋つけて手首はテープで止めてあるよ。海水入らない様に。」
「ハイスペック。」
「じっとしてて。背中塗るから。」
やはり少し機嫌が宜しくない。
そこまで人に俺の水着姿見せたくないものなのかな。
日焼け止めを塗られている間にビーチを見渡す。
「やっぱ男同士のカップル多いんだね。」
「中には虎くんみたいな可愛い男の子をナンパしようと企んでいる糞虫がいるからね。1人でうろうろしちゃダメだよ。」
「え?糞虫…?」
「そんな事言ってないよ気のせい気のせい。」
花の指が胸へと向かう。
何となく手つきが…。
「ちょ、花。」
「ん?」
振り返って花の顔を見るとニコニコしている。
自覚犯だ。
「ここでしないよ!」
「分かってるけど、虎くんの裸がそこにあったから。」
「山がそこにあったからみたいに言わないで!?あと裸なのは上だけだから!」
「上…?虎くん騎乗位したいの?」
「き、きじょっ…。ち、違うから!そういう意味じゃない!」
場が場だからか、花も俺も完全に浮かれている。
友達としてじゃなくて恋人として初デートでもある。
浮かれても仕方ないけどさすがに所構わずイチャイチャするのは気が引ける。
「ほら、虎くんあそこ見て。」
花が見ている先を俺も見る。
「わっ…。」
そこにはカップル(男性)が熱烈なキスをしていた。
近くにいる人達はまるでそれが当然かの様にカップル同士で会話している。
「あれが普通なんだよ、虎くん。」
「いやいやいやいやいやいやいやいやいや。」
「そんな否定しなくても。」
花は塗り終えた日焼け止めを置いて、俺を抱きしめる。
背中から抱きしめられればすっぽりと収まってしまい、逃げるにも逃げれない。
「虎くん。」
「後でいいじゃん!ね?後でもね?できるでしょ?」
「俺は今したいな。」
「俺は今したくない。」
必死に拒否ると花はムスッとして俺の肩に頭を置く。
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