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死ねなかった…もう一回にしおりをはさみました!
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死ねなかった…もう一回
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あ、れ？
ここ、何処だろ？
・・・俺の部屋？
なんで？？？覚えてない…
えっ、と、お風呂場で、手首切って………
え？…死んだはずじゃ…もしかして、死ねなかった？
キヨ「！フジっ！！起きたのか！！」
はっ？え？なに？キヨなんで此処にいるの？
フジ「なんで…」
キヨ「なんではこっちのセリフだ！！なにお前死のうとしてんだよ！」
死ねなかったのか・・・
でも、なんでキヨは俺が死ぬのを止めたんだ？
フジ「なんでっ、止めたの？」
キヨ「なんでって、止めんにきまってんだろ！」
なんで、キヨが怒るのさ
フジ「キヨたちに俺は必要ないんでしょ！」
キヨ「何、言ってんだ？」
フジ「キヨもヒラもこーすけも、俺の事嫌いでしょ！」
フジ「必要ないんだから死んでもいいじゃんか！！」
フジ「なんで、うぅぅ、なんで、死なせてくれなかったのさ！ひっく、ふっぅ」
フジ「つかれたんだよぉ、、うぅぅ、ひっく」
キヨ「・・・」
フジ「もぅ、いいじゃんよぉ」
俺は涙が溢れてキヨの顔が見れない…キヨは無言のままだ
キヨはなに考えてんだろ…………
………まって、俺手を切った後キヨに何を言った？
あれは幻覚じゃなかった…
…だとしたらキヨに好きって言っちゃたんだ……
あぁ、だからキヨは黙ってるのか
男なのに男が好きなんて気持ち悪いよね…
男に告白されて、会話したいわけないか
しかも、嫌いな奴に言われるとか最悪じゃん
本当は同じ場所にいる事も嫌だろうにキヨは優しいから、嫌いな奴でも助けちゃうんだ
キヨ「あのs
フジ「ごめん、もう大丈夫だよ？」ﾆｺ
キヨ「っーー」
上手く笑えたかな…キヨはなんでそんなに辛そうな顔をしてるの？
あぁ、俺が気持ち悪いから見たくないのか
早く、出て行けばいいのに…なんで帰らないのかな？
助けたこと後悔してるんだろうなぁ
じゃあ、今死ねばいいじゃん！
キヨの前で死ねば俺が嫌いなキヨは嬉しいはず！
キヨの喜ぶ顔見たいなぁ
カッターはキヨが捨てたのかな？
ここにはないな…
包丁で刺せばいいや
キヨ「あのさ、フジなんで……！」
キヨ「おいっ、どこ行くんだよ！」
フジ「キッチンだよ」
キヨ「キッチン？腹減ったのか？腹減ったなら俺が作るから、フジは寝てろ」
フジ「喉乾いただけ。水飲みにいくだけだから」
フジ「あれ？」ﾌﾗｯ
キヨ「おわっ！大丈夫か？」
立ち上がったら少し目眩がして、倒れかけた
キヨはそんな俺を支えてくれた…
キヨって、こんなしっかりとした体してたっけ？
フジ「大丈夫。目眩がしただけだから…」
キヨ「いいから、掴まれ」
キヨはほんとに優しすぎるよ
フジ「ありがと」
キヨも来てくれたし、キヨに殺してもうのもいいなぁ
でもそんなことしたら、キヨは傷ついちゃうから自分で刺さなきゃ
でも、キヨの目の前で死ぬから許してね
フジ「ありがと、もう大丈夫」
キヨ「コップとってくっから待ってろ」
フジ「うん」
そっちに包丁もあるからキヨの後ろから包丁とってキヨの目の前で死のっと
キヨ「ん？どうした？」
キヨが間抜けな顔してる…珍しー
ふふっ、なんか面白くなってきちゃった
フジ「んふふっキーヨっ」
キヨ「おいっフジ？？」
フジ「よいしょっと、おーあったあった！」
フジ「キヨは俺の事嫌いだよね？」
フジ「そんなキヨが喜ぶことをするね！」
フジ「あはははっ！」
もう、頭おかしくなっちゃたのかな？どうでもいいや
キヨ「おい！何する気だ！そ、それ、なんで包丁なんか持て、まさか！おい！フジ！」
ツーーー
キヨ「え？なに、泣いて…」
フジ「ははっ、ばいばい」
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