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彷徨うもの 84にしおりをはさみました!
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彷徨うもの 84
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全体が靄がかかったように見える周りの様子。
頭を少し動かすだけで、グニャリと視界が歪む。
“ ココハドコダ…… オレハイッタイ……? ”
ナイアーは這うようにして前に進む。
床を濡らす、己の射出した白濁と先走りが膝から下を汚しても気にならないようで……
白く柔らかなものに取り付いた時も、僅かに意識の端に金色のものが揺れた時もナウアーの思考には薄靄がかかったままだった。
獣の……雄としての本能が身体を動かしている。
無意識下で腰を打ち振り、魔羅への甘美な刺激に脳が溶ける……
虚ろな視界がまた湾曲して、只々痺れるような快感に包まれていく。
柔らかな掌が首の後ろに触れていた。
思いの外強い力で引き寄せられて、今まで感じた事の無い感触が鼻面に触れる。
上顎の歯茎に触れたそれがハーブの吐息と共に離れていって……
『もっと……』と。
艶やかなその声を聞いて、突然覚醒したナウアーは自分の状態に気づいて仰天する。
組み敷いているのは【天女】
己の魔羅が天女のなかにズッポリと呑み込まれ、キュウキュウと締めつけられている。
……鈍い思考が混乱する。
理性の部分では、このとんでもないことをしでかした自分自身を責め、恐慌をきたしているが、もっと奥深くの本能の部分ではこの最高の孔を貪り尽くしたいと……
律動を激しく、奥深くまで引き込まれるままに突っ込んだ。
酒に混ぜられた媚薬の他に、アキラの蜜壺に仕込まれた媚薬がもたらしたのは獣のような性衝動だった。
そしてそれはアキラにも作用していて、突き上げるような痒疼感に身を悶えさせた。
「アァ……ちょうだい……もっと奥まで……」
「もっと突いて……擦って……」
「そこっ……! イイ……イイよォ……」
普段のアキラの口からは決して発せられないような言葉がナウアーを煽り、最早理性は消し飛んだ。
大きな身体を折って、なるべく身体を密着させて、まるでナウアーが小さな身体にしがみつくようにして律動する。
そこに、もっと密に交わる事を望むアキラがナウアーの腰に脚を添わせて言葉無しに強請って……S字の括れに嵌まり込んだナウアーのキ頭を締めつけた。
自分から腰を揺らめかせて快感を得ようとするアキラのなかで、涎を垂らしながらナウアーが狂う。
獣の唸り声をあげながら、アキラの胎内に抱かれてまた意識に霞がかかってくる。
蜜壺に直接塗り込まれた媚薬入り軟膏はアキラの正常な思考をも奪い去った。
セベクやセテフに繰り返し教え込まれた閨ごとの、善さを骨の髄まで染み込まされていたアキラもまた、霞んだベールに包まれていった。
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