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彷徨うもの 83
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言葉にならない苦しさと、痛みと少しの気持ちよさ……と。
デンウェンの優しい囁きと啄ばむ口づけに目を開けて……見る。
「ちい姫……?」
己のなかで緩々と動き続けているデンウェンの巨魔羅。
苦しい体位は解かれ、今は少し膝立ちになったデンウェンに腰を引き寄せられ、背中の一部と後頭部が床についた状態で交わっている。
「デン……」
「ああ…! もう!!」
背中の後ろに差し入れられた手に軽々と抱き起こされて太腿の上に乗せられる。
同時に唇を塞がれて……喰らい尽くすような激しい口づけに眩暈がした。
身体の位置がずれて結合が浅くなった腰を抱え直し、突き上げるように埋め込まれた巨魔羅がイイところに当たって頭の中がスパークする。
注ぎ込まれる子種と甘い囁きを感じながらふたたび霞の中へと戻っていった。
「なあ……ちい姫、俺にくれない?」
思う存分中出しして、セベクらの無言の非難に渋々身を離したデンウェンが旧友らに問う。
「は……?」
「ばっ……馬鹿な事ぬかしてんじゃないよ! 善すぎて頭の螺子が何本かぶっ飛んだんじゃねェか?」
前者はアポピス、後者はセベク。
牙を剥くセベクをよそに腕の中のアキラの顔をペロペロと嘗めるデンウェンにヘデデトがにじり寄った。
「一度清めるのでアキラをこちらに」
ぬるま湯にひたされた手布を使ってヘデデトの手がアキラの身体を弄るように拭っている。
まだ微かに閉じきらない蕾からは、少し腹を押してやるだけで白濁した液体が流れ出す。
「まったく……一体どれだけ盛ったら気が済むのかね……」
ヘデデトが独り言ちる。
「貴殿も……他者の事は言えないと思いますが? 勿論、私もですが」
ふふふ……とクヌムが嗤う。
そして、軟膏の入った器を取り出して蓋を開けた。
「さあ、早く清めて仕込んでしまいましょう…… 奴等……もう限界ですよ?」
「しかしアキラを餌にするような……こんな事、我は……」
「元々は貴方の計画でしょう?
頃合いを見計らって引き剥がしますので大丈夫ですよ……
アキラ殿も具合いよく薬が効いているようですしね」
クヌムの瞳が横に細長くなり、ニイと嗤うさまはアキラの世界の悪魔の姿にそっくりだった。
薄ぼんやりと霞がかかったような……
飲み慣れない上等な酒を過ごしてしまったのか……?
痺れた頭で一生懸命考えて、ふと横を見る。
そこではナイアーが、腰布から魔羅を取り出し扱いていた。
目は虚ろでポタポタと涎を溢している。
そして自分はといえば、そそり立った魔羅から先走りが止めどなく溢れ、床に水溜りを作り始めている。
「……っ!!」
頭の中がクラリと揺れる。
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