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212にしおりをはさみました!
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212
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いつもと違う場所。
子供の頃からずっと暮らしてきた有坂の家で、その部屋で。
それだけで頭がくらりとしてくる。
フローリングに押し付けられたまま、何度も唇を奪われる。
シャツの中に入り込んできた手が、キスをしながら荒々しく俺の腰や体の線をなぞる。
「…っあ」
胸を撫でていた手が、不意に乳首を掠める。
ピクリと反応すると、そのまま柔らかいそこを指先で重点的に捏ねられる。
甘い痺れが走って、思わず身を捩らせてしまう。
最初はそんなことなかったのに、有坂に弄られる度にすっかり快感を得られるようになってしまった。
「…っあ、んぅ…」
堪らず小さく喘ぐと、親指と人差し指で突起を挟みこまれる。
コリコリと二つの指に捏ねられると、ビクリと身体が震えてしまう。
「ん、っやぁ…」
「っは…可愛い声が出ている。気持ちいいのか」
「あ…っン…」
しつこく胸ばかり弄られて堪らず頭を振ったが、再びキスで唇を塞がれれば抵抗出来ない。
舌同士を擦り合わせながら胸を弄られて、頭の先まで堪らない快感が突き抜けていく。
下半身にどんどん熱が溜まってモジモジと太腿を擦り合わせていると、不意にグイと身体を起こされた。
有坂がベッドの縁に寄りかかって、向き合うように俺を膝の上に乗せる。
そのままさっきと同じように、キスをしながら執拗に胸を弄られる。
強く親指で押し潰したり、先端を爪先で擽るようにカリカリ弾かれて、下半身がどうしようもなく熱くなる。
キュッと強く突起を摘ままれて、ビクリと上体が仰け反った。
「あッ、やぁ…ッ、も、そこばっか――」
「こんなに敏感な性感帯を持っているのに、触らないわけがないだろう」
「あっ、そ、それは…有坂が…っ」
「ああ、俺のせいだな。もっとよく見せてくれ」
言いながらシャツに手を掛けて、そのままがばりと脱がされる。
剥き出しになった肌は少し汗ばんでいて、有坂に弄られたせいで乳首は赤く色付きふっくらとしてしまっている。
いつも風呂に入った時に見てもこんなことにはなってないのに、今は先端が尖って酷く硬くなっているのが自分でも分かる。
カッと顔に熱が昇ったが、有坂の目にハッキリとした情欲が滲んでいるのを見て、身体がどうしようもなく昂ってしまう。
と、そこに吸い付かれた。
「――ふぁッ」
高い声が上がる。
張りつめた乳首に熱く濡れた舌がねっとりと絡みつき、唾液をまとわせながら舐められる。
指で弄られるのだって刺激が強かったのに、舌で味わうように転がされてビクビクと身体が跳ねてしまう。
「っあ、あッ、ん…っ、だめっ」
「ん…駄目じゃないだろう?こんなに硬く尖らせていては、舐めて欲しいとせがんでいるようにしか見えない」
「あっ、やッ、も…コリコリすんなぁ…ッ、あー…っ」
片方の乳首を舐められながら、反対側を指で捏ねられると堪らない。
刺激される度に電流が走ったみたいに腰が跳ねて、どうしようもなく感じてしまう。
もうすっかり熱が溜まり切った下半身がもどかしくて、有坂の腰に自分のソレを擦り付ける。
一度も触られてないはずなのに、下着の中は既に濡れている感触がする。
有坂が熱く息を吐きだして、俺の下半身へと手を伸ばしていく。
いよいよズボンの中に手を入れられると、それだけで濡れた水音が室内に響いた。
「ああ、まだ触れたばかりなのに酷く濡れているな。やらしい子だ」
「…あっ、ち、ちが――」
「違わないだろう。ほら」
くちゅくちゅと卑猥な水音を立ててソレを軽く扱かれる。
先走りをたっぷりと指に纏わせた手はどうしようもなく気持ちよくて、ギュッと眉根を寄せて目を瞑る。
耳に響く音と、すぐ側に落ちてくる有坂の声。
それだけであっという間に快感が昇り詰めていく。
だけど有坂はほんの少し触っただけで、すぐに手を離した。
「っあ、な、なんで…」
「そこはまだおあずけだ。お前はこっちも好きだろう?」
「――っあ」
長い指がするりと後ろに回る。
ふにふにと穴の入り口を押されて、ビクリとした。
今日はきっと有坂も、最後までするつもりだ。
ここのところずっとしてなかったし、余裕そうな口ぶりでも有坂の目はさっきからもうずっとギラギラしている。
息遣いも興奮しているように浅くなっているし、なんならさっきから腰に当たる硬い熱も感じている。
先走りで濡れそぼった指が、窄まりをトントンと刺激する。
思わず有坂に挿れられることを想像してしまって、ぶるりと身体が震えた。
「期待しているのか?触れると収縮して吸い付いてくる」
「…っい、いちいち実況すんなっ」
「お前の反応が可愛くてな。つい伝えたくなってしまうんだ。許せ」
そう言って有坂はクスリと微笑む。
ドキリと心臓が跳ねたが、近づいてきた顔に再び唇を奪われた。
有坂は本当にキスが大好きだ。
「――んんッ」
唇が重なったら、すぐに指が中へ入り込んできた。
酷い違和感に有坂の服をギュッと掴んだが、構わず指がずぶずぶと侵入してくる。
「んーッ、んっ…ふ…」
キスをされているせいで、くぐもった声が鼻先から抜けていく。
解すようにずりずりと内壁を擦られ、一度指を抜いてはまた捻じ込まれる。
知ったように指先が内部を刺激し、時たま掠めるようにしこりに触れられると、腰がガクガクと痙攣してしまう。
有坂に何度も教え込まれた快感が、次々と思い出すように蘇ってくる。
「――ッんぅ」
しばらく馴染ませるように往復していた指が、不意に内部のしこりをぐりっと押し潰す。
性感帯を直接刺激されるようなそれに、電流のような快感が脳内を突き抜けていく。
じゅっと舌を吸い上げられながら何度も押し潰されると、ビクビクしながら中の指を締め付けてしまう。
「…っは、きついな。だが上手に指を咥え込んでいる」
「っあ、あッ、も、もう…ッ」
「ん、限界か?まだ前は少しも触っていないのだが」
「――ッあ」
不意にずるりと指を引き抜かれた。
突然快感を失ったそこが、ヒクヒクと熱を持て余す。
「…っん、な、なんで…ッ」
「少し待ってくれ。お前と共に快感を得たい」
言いながらズボンを引き抜かれ、恥ずかしい程先走りでぐしゃぐしゃになっている下着も脱がされる。
全ての肌が剥き出しになると、どこか据わったような余裕のない目で見つめられた。
カーテンは閉めてるけどまだ午前中だから、当然全部丸見えだ。
恥ずかしさにぶわっと血が昇ったが、構わず有坂も自分の浴衣に手をかける。
服を脱ぎながらも、その視線は少しも俺から揺らがない。
するりと帯が床に落ちた。
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