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2日目、学校にしおりをはさみました!
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2日目、学校
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結局学校まで引きずられた僕は、サイ先生に「なんだ転校生!!制服を着ていないな!!!」と言われ、トイレで着替えている次第であります。
「はぁあ………」
これ、一体どうなるんだろう。
着替え終わり、外に出るとサイ先生が待っていてくれて、「よく似合うぞ転校生!!!」と眩しいスマイルで言われた。
廊下を歩いているとき、やはりすれちがうのは動物たちばかりで何となく不安になった。
「人間の転校生は初めてのことなんだ。皆楽しみにしているぞ」
サイ先生は嬉しそうに言った。
そう言ってる内に教室の前に来てしまった。
あぁ………行きたくねぇええ
だけど後ろにサイ先生がいるから逃げられない。これは入るしかないようだ。
意を決して教室のドアを開けた。
すると、ガヤついていた教室が静まり返った。
もうこの時点で引き返したかったけど、サイ先生が後ろからぐいぐい押してきて、黒板の前に立ってしまった。
「なんと人間の転校生だ」
教室を見渡すと、一人見知った顔を見つけた。
(………あ…………)
教室の隅で頬杖をついているウサギを見つけた。良かった、同じクラスだった……
「……東雲……凛です。よろしくお願いします………」
自己紹介をすると、サイ先生は「席はあそこだ」と一番後ろの席を指差した。
おずおず座ると、隣の羊さんがにっこり微笑んだ。
「わたし、ヒナコ。よろしくね、東雲くん」
「よ、よろしく………」
なんというか、ふわふわした子だ。
HRが終わると、真っ先に犬くんが駆け寄ってきた。
「すごい!!!人だ!!俺、翔汰っつうの、よろしく!!!」
「う、うん!」
まさにわんおわんおと眩しい子だ。
そこに背の高いキリンもやってきた。
「へえ、可愛い子ね」
何故かオカマ口調でいきなりの可愛い宣言。戸惑っていると翔汰が教えてくれた。
「こいつ、オカマなんだ。いいやつだけどな」
「カナタよ。何でも相談に乗るわ」
「あっ」
二人の話を聞いている後ろで、ウサギが教室を出ていくのを見つけた。
いろいろ聞きたい事あるのに……
それに気づいた翔汰が言った。
「そういえば兎田と仲いいの?今朝行ってたよね」
あいつ、兎田っていうのか。
どう返事をしていいか分からずもじもじしていると、
「あいつね、かなりヤバいやつらしいよ~マジアブナイ」
「用があるなら音楽室にいったら?大抵そこにいるわよ」
カナタが教えてくれた通り、僕は音楽室を目指した。
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