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捨てられない。にしおりをはさみました!
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捨てられない。
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『ザー・・・。』
ポタポタと髪から滴が垂れる。
ふと太股を見る。
No.3・・・。
消したくない・・・。
『お前はNo.3だ。今日から殺し屋だ。良いか?殺し以外の必要ない感情は捨てろ。』
本当はこんな事してる暇ないのに。
でもごめん、父さん(No.1)。
この感情だけは捨てられないんだ。
どうしても一緒に居たい人がいるんだ。
バーコードの部分をかじる。
何度も何度も。血が出るまで。
「いたッ・・・。」
昼風呂はあんまり良くないね。
バーコードは消えない。
死ぬまで消えない。
このNo.3も・・・。
血がシャワーで流れる。
『キュッ』
シャワーを止める。
『ガラッ』
タオルで濡れている所を拭く。
新しいYシャツと半ズボンを履く。
運が悪い。
足首の血が見えてしまう。
ーーーーー
「彩月、出たk・・・何だその傷!」
直ぐに気付いて慌てて近づく理緒。
「バーコード、嫌なのか?」
ピクッ
「別に、大丈夫だよ。気付いたら引っ掻いてた。」
「そうか、手当てしよう。」
救急箱を出して消毒液と大きめの四角い絆創膏、包帯を出して手当てする。
ーーーーー
「大丈夫か?痛くないか?」
「うん、そんなに心配しないで自分でやった事だし。」
「自傷するから心配なんだ。」
「そう・・・。昼食作るね。」
キッチンに立つ。
『自傷するから心配なんだ。』
頭に響く。
ごめん・・・。頭の中は謝罪ばっかり。
まな板と包丁を出す。
ーーーーー
「はい。」
「炒飯か。」
「うん。」
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