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86 《和也》にしおりをはさみました!
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86 《和也》
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《和也》
「ちょっと、和也!!
警察から連絡があったわよ?!
まさか、あんた、何かしたの?!」
おふくろの声。
……来たか…。
「何もしてないよ?ただ…。」
「ただ?ただ、何?!」
よりにもよって、義親父や義弟のいる食事の席で…。
言い辛いが…仕方がない。
「ただ…弟の事で…。」
「弟?直がどうかしたの?」
おふくろが首を傾げる。
義弟…直も訝しげだ。
おふくろが、ハッと気付いた。
「あんた、まさか….?!!」
「…電話して来ます。話しはそれから…。電話番号を。」
おふくろの手にあった、電話番号のメモを引ったくるように受け取った。
「ちょっと待て!!兄貴!!
弟ってどーいう事だよっ?!!」
直が喚いてるが、一切構わず、部屋を出る。
電話を終えて、部屋に帰ると、おふくろは泣き出し、義親父が慰めていた。
直は、俺に質問責めにしたくてウズウズしてる。
「…どういう事だ?和也?」
「弟が暴力沙汰に巻き込まれました。
一応、保護者が俺なんで、明日、警察に行って来ます。」
「保護者?!!
あんた、あの男の子供の保護者ってどういう事!!」
おふくろが、金切り声で叫ぶ。
「兄貴!!
弟って…??」
「ちょっと黙れ、直。」
「黙ってられるか!!」
ああ…面倒な事になった…。
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