アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
17にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
17
-
6月15日
俺は目を覚ました。
5日も眠っていたらしい。
琉「ここは…」
薫「病室だよ」
薫…?
琉「何で薫がここにいるんだ…?」
薫「そんなの、琉が心配だからに決まってるじゃない。僕のせいだよね、僕がおかしな事言ったから」
琉「薫のせいじゃない…。リスカだって俺が勝手に始めた事だし。精神的に疲れてたのかも…」
薫「病院の先生も同じ事言ってた。脳に異状はなかったって。精神的に病んでしまうほどの疲労があったんじゃないかって。」
琉「そっか…」
薫「ねぇ。もう手首切るの怖い?」
琉「え?」
薫「僕が切ってあげようか?」
な、何言ってるんだ…?
薫の目に光がない。
コイツ、本当に俺の好きな薫か…?
薫「なーんてね」
琉「…」
薫「ビックリした?ふふ、驚いた顔してる。琉可愛いなぁ…。本当に可愛い…」
薫の指が俺の顎を撫でる。
薫「退院したらさ、久し振りにヤらせてよ。可愛い琉を見せて?」
それは…
薫の記憶があったらの話だよな…
残念だけど、俺にはそんな体力があるか…
琉「ごめん…」
薫「なーんだ。つまんない。本当につまんない子になっちゃったねぇ。あ、もしかして、倉田くん?あの子に何かされちゃった?あのパッツン頭に何かされちゃった?何でも言ってね。僕が潰してあげるから!」
琉「違…ッ」
薫「本当なくせに。嘘つかないで。ねぇ…僕と倉田くん、どっちの体がよかった…?」
…ッ?!
な、何で知ってるんだよ…
学校では普通の友達の様に絡んでたのに…
跡だって付けないようにしてもらってたし…
何で?
何で知ってるんだよ…
薫「僕以外の男に抱かれるなんて信じらんないよ。琉がそんなんだとは思わなかった。何か…裏切られたって感じ?」
違う…
裏切ってなんかない。
俺はずっとずっと薫の事を思ってた…
薫が一番なんだよ…
やだ…
そんな目で見ないで…
琉「うっ…」
急に吐き気がして、口を押さえた。
ナ、ナースコール…押さないと…
薫…
薫「大丈夫?」
そんな事聞かずに押してくれ…!
薫「気持ち悪いんだ。いいよ、吐いてて。看護師さん呼んでくるから」
スイッチを押せばいいだけだろ?!
あ、もう無理…
琉「うぇっ…っ!」
吐いても、5日間何も食べてなかったせいで少しの水分しか出てこなかった。
スッキリしない…
薫「琉…」
背中をさすってくれる。
薫「もっとだよ。僕はまだ満足していない。もっと狂い病んでいってよ…」
耳元で囁かれたその言葉に、俺の目から涙が溢れた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
17 / 24