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第2夜-1にしおりをはさみました!
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第2夜-1
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*--第2夜--*
「晴臣さーん、お兄ちゃんが……」
晴臣が店番をしていると、遥が半泣きで飛び込んできた。
いつもの遥らしくなく、すっぴんでラフな格好をしている。
「どうしたの遥ちゃん」
「奏太が、その……お兄ちゃんじゃないの」
遥に聞いても要領を得ない。
「お兄ちゃんじゃないって……」
首をかしげた時、店先に長身の影が現れた。
「晴臣!またお前変な夢見ただろ!」
カツカツとハイヒールを鳴らして入ってきたのは遥の兄……いや、姉だった。
白のシャツにタイトスカートというシンプルな出で立ちだが、豊満なバストが存在感を強烈にアピールしている。
「え、夢?」
「とっとと覚めろ馬鹿野郎が。遥にも嫌われるし散々なんだよ」
「えー。遥ちゃん、あれ、だめ?」
「奏太だけど……僕の好きな奏太じゃない……」
遥は顔一杯に困惑の色を浮かべて晴臣の後ろに隠れている。
「ちょっとフェロモン濃い目で良いと思うんだけどなあ」
「冗談じゃない。で、どうやったら覚めるんだ?殴ればいいのか?」
奏太が晴臣の胸ぐらを掴む。
「いやいやいや!穏便に行こうよ。痛いのは勘弁して」
「じゃあどうするんだ」
「前回は中出ししたら覚め……」
奏太が途中で晴臣の口を塞ぐ。
「してないだろ」
「はい。ぎりぎりで起きました」
「奏太、晴臣さんとしちゃったの……?」
遥が涙顔を覗かせる。
「は、遥。違う、あれは俺が寝てる間に晴臣が勝手に……しかも最後まではしてないから!」
「でも、途中まではしたんだ……?」
「う、それは、」
「奏太の馬鹿!」
泣き出した遥が店を飛び出していく。
「遥!」
慌てた奏太が後を追う。
「わー修羅場だー」
一人晴臣が取り残される。
しばらくして奏太だけ戻ってきた。
「遥ちゃんは?」
「見失った。いいんだ、この夢さえ覚めれば元に戻るんだから」
つかつかと晴臣の側に寄ってきたかと思うと、
「!」
振りかぶり、思いきりのいいビンタをはった。
「いっ……たくないぞ……?あ、夢だからか」
「は?覚めないのか?」
困ったのは奏太だ。
「外からの刺激じゃないと駄目なのか?」
腕を組んで考え込む。
腕を組むと余計にバストが強調されるなーと晴臣が暢気に考えていると、ふと奏太が顔を上げた。
「夢の中で寝ると、夢が覚めることってあるよな?」
「え?あるかな」
「俺はたまにある。晴臣、寝ろ」
「いや、突然そんなこと言われても……店開けてるし」
「どうせ夢なんだから閉めちまえ」
「眠くないし」
「……酒あるか?」
「少しなら」
「よし、飲もう。酌してやる。ありがたく思え」
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