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18歳以上ですか?
40にしおりをはさみました!
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40
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「好きだって、言ってんだよ。」
「いや…ないない…っ」
それ以上喋るな。
俺の耳元で。
わざと息がかかるように喋るな。
あえてゆっくり…ねっとりと佑翔の耳の奥の後頭部まで響くように話す禅。
禅の思惑通り、俺はそれに反応してしまう。
「っ…ありえないっ…て…」
「好きだ…」
「ぅ……お、俺で遊ぶなっ」
「遊んでなんかないさ。俺の本心だ。」
「ちが、う…!」
大柄な男の腕の中で身悶える細身の男。
一見チャラそうな、一般の人が想像するTHE美容師という見た目をしているのに
今は主人に意地悪をされている子猫のような姿に見える。
「お前も、好きだろ?俺のこと。」
「好きじゃねぇって…ばか…っ」
もう無理!
そう思い、逃げようと自分の体をくるっと回し
禅に背を向けることに成功した。
が、
「なに?後ろからのが好き?」
「はっ…ちがッ!」
余計なことをしてしまった。
相手が見えない分、耳への振動に
より集中してしまう。
さっきよりもずっと…響くように感じる低い声。
体がさっきよりも密着する。
背中全体で禅の熱を感じてしまう。
前に回された手が体を離さない。
「ちょ、と…はな、して」
「本当に離してほしいか?」
ビクッ…
「ほんとエロいな。」
声と耳にかかる熱い息に反応して「んッ!」と甘い声を漏らしてしまった。
こいつはほんとに意地悪だ。
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