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大切な友人にしおりをはさみました!
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大切な友人
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「おーじ、おっはよー!」
明るい声につられて笑みを浮かべる。
おはよう、と応えると、こたはジッとおれの顔を見つめて、満足そうに笑った。
「よし、今日はいい感じだな!」
「うん?」
「大事なひとと、ちゃんと話せたんだろ?」
こたの言葉に、おれは照れくさく思いながらも頷く。
こたは嬉しそうにおれの肩を叩いた。
「おーじが元気になってくれて、おれも嬉しいぞ! にゃはははっ」
「こた……」
かけがえのない友人だ。
こたはいつも、その屈託のない明るさで、おれを引っ張り上げてくれる。
「なぁ……もしもこたに何か困ったこととか、辛いことがあったら、おれ、いつでも力になるから。……約束する」
こたは大きい目を丸くして、ぱちぱちと瞬きする。
それから、ふにゃんと口元を緩めて笑った。
「ん……、ふへへ。さんきゅっ」
こたと友達になれてよかった。
そう心から思う、陽射しの柔らかな朝のことだった。
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