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電話にしおりをはさみました!
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電話
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「シンジさん。調子はどうですか?」
「ああ。いつも通りだよ。ツバキに会いたい。」
「ボクも、シンジさんに早く会いたいです。」
「オレも早く会いたい。猫たちもツバキに会いたがっているよ。受話器ごしにスリスリしている。テレビ電話に切り替えてもいいか?」
「ミルクもチョコも。あは。可愛い。」
「にゃー。」
「にゃにゃん。」
「何か喋ってるみたいですね。ミルク、チョコ。シンジさんに可愛がってもらってる?」
「「にゃーー。」」
「一緒に返事した!」
「こら。2匹とも、ツバキを横取りすんな。」
「ぶぅ。」
「べぇ。」
「あはは。なんか文句言ってる。」
「こいつら、ツバキがいないとき、すげぇわがままだぜ。おやつよこせとか、抱っこしろとか、腹を撫でろとか、色々注文が多い。」
「シンジさんに懐いている証拠です。ボクにはそんなに注文してこないから、羨ましいな。」
「ツバキもわがまま言っていいんだからな。」
「じゃあ、お迎えに来て欲しいな。」
「仕事を休みにしてあるから、飛行場まで迎えに行く。というか、行かせてくれ。」
「ありがとうございます。嬉しいです。飛行場まで来てくれるなんて・・・。」
「送りのときは、行けなかったから、悔やんでいる。」
「玄関まででよかったです。離れ難くなっちゃうもん。」
「そうかもしれないな…。」
画面の中のツバキは、なんだか幼く見える。
仕事を終えて、ラフな格好をしているし、髪の毛もおろしている。
普段、若く見られすぎてしまうため、髪を上げている。
初めて会ったときは、そうだった。
初めてのデートのときはおろしていて可愛かった記憶がある。
思わず口元が緩んでしまう。
「シンジさん、嬉しそうな顔して、どうしたんですか?」
「ツバキとデートしたときのことを思い出して。髪の毛、おろしてるときのツバキは、幼くて可愛い。」
「あ、ありがとうございます…。面と向かって可愛いって言われると照れてしまいます…。」
「早くツバキに会いたい。そういう可愛い反応もたまらない。」
「もうっ。シンジさん、からかわないでください。」
「からかっているつもりはない。本気だから。」
「…もう…。」
上目遣いがたまらなく可愛い。
「ツバキ…愛しているよ。」
「シンジさん…。ボクもです。愛しています。」
「帰ってきたら、早くツバキを抱きしめたい。」
「たくさん触れてほしいです。」
「あぁ、気を失うほど気持ちよくしてやるよ。」
「…ふふっ。楽しみにしていますね。」
「そろそろ切らなきゃな。」
「おやすみなさい。シンジさん…。」
「あぁ、おやすみ。ツバキ。」
名残惜しいが、明日もツバキは仕事だから、あまり夜ふかしさせたくない。
はぁ。まだ1週間もたっていない。
長すぎる。
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