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転校生-17 昏迷にしおりをはさみました!
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転校生-17 昏迷
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『遥さんは、結城先輩の傍にいてあげてください。』
そう言った爽くんは悲しそうな顔をしていた。
…傍に、か。
「んー、俺諦めないよ。」
「えっ、何で？遥くんのことを悲しませるような人なんでしょ？それに、嫌われてるって…。」
確かに、嫌われたのかもしれない。
だけど冷静に考えてみれば結城くんが急に態度に出して拒絶するようには思えない。
きっと、何か理由があるんだ。
まあ、これは俺の願望でしかないけど。
「確かにね、嫌われてるかも。だけど諦められないんだよねー。じゃ、もうそろそろ授業始まるし帰りな。」
｢ちょっと待って！…あのさ、その人の事そんなに好きなの？｣
｢まあね。｣
嫌われているかもしれないと思っても諦められないくらいには。
｢…分かった。じゃあ私も諦めないから。｣
そう言って篠宮は教室を出ていった。
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