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入学式が終わった後クラスはどんよりとした空気に包まれていた。
入学式では学年代表の花宮が挨拶をした後これからの学校の説明や方針について述べられた。
軽くまとめると
・クラスは能力平均が全て同じになるよう組まれていること
・今後のテストはクラスで戦うもの、個人で戦うものなど様々あること
・テストでは死人がでること
・使えない奴は退学ということ
こんなところだ。
で、みんながどんよりしているのは最後の退学が理由だろう。
この学校に入るためにきっとみんなたくさん勉強し、たくさん実力を磨いてきただろう
それなのに退学になるのは屈辱的なのだろう
また学校側は使えない奴といった。
弱いやつではなくだ。
ということは強いやつでも使えなかったら退学になる。
頭がいい生徒たちなら理解できているだろう。
「なーにみんなどんよりしてんだよー、テストで死人がでるからか??
それが嫌なら強くなりゃいーじゃん、それともなんだ?
使えない奴は退学ってやつか??
そんなんにびびっててよくこの魔法学園に入れたものだな、呆れるぜ。
まぁ、安心しな。クラステストではお前たちは勝ち組だぜ?なんだってスタルステの俺と学年2位の海斗がついてるからなぁ?1位だって目指せるぜ?なぁ?」
そう言って夏早光(なつはやひかる)は花宮の肩に腕をおいた。
「言い方はあんまり良くないけど光くんのいう通りだよ。
テストはどんな感じなのかはわからないけど俺たちにできることはするし絶対にみんなを退学にはさせない!
だから安心して僕たちを頼って欲しいな」
花宮はそういうと夏早の腕を下ろし笑顔で笑った。
眩しいなぁ...
あんなリーダーがいるクラスは強くなれる。
道を間違えなければ。
クラスメイトも花宮たちの話を聞いて安心したのか入学式前と変わらない賑やかなものへと変わった。
夏早の言った通りクラステストでは強いかもしれない。
スタルステの2人に加えてカピテーンやビズも複数いる。
クラスの能力平均は高い方だ。
だが個人テストになると話は別だ。
きっとそれぞれが個人で戦わなきゃいけなくなるだろう。
アンフェガーの俺たちは1番危ない存在だ。
もし個人テストでも手を借りることができれば強いが
アンフェガーはただでさえクラスのお荷物。
助ける上位階級はほとんどいないだろう。
人間そういうものだしな。
夏早もクラステストではとクラステストのみの話をしていたところから助ける気はさらさらないだろう。
だが以上のことは花宮を除いてだが。
あいつ人間じゃないのか??
花宮は手伝うことができるのなら自分の身を危険に晒しても助けてくれるだろう。
できなくても助言や訓練の手伝いは確実にしてくれるだろう。
そういうやつだからな。
「おいお前ら、入学式後あんなに暗かったのに立ち直りが早いものだな。」
そういいひげ先生がクラスに入ってきた。
「俺たちは協力してクラス1位とるってことで一致団結したんすよ、なぁみんな?」
スタルステ2人を信じ切っているクラスメイトはその言葉に「おー」などと返事をした。
「そりゃぁご苦労なことだ。せいぜい頑張ってくれ。
そんな話はさておき、明日オリエンテーションを行う。」
オリエンテーションか、この学校は複雑そうだし確かに必要かもな。
「オリエンテーションではクラスメイトに魔法を披露してもらう。これからお仲間になるんだから必要だろ?」
その言葉に教室はざわついた。
入学試験の時は個別に部屋がわかれていたからな。
他の奴らの魔法が見れるのは楽しみではある。
「やっと俺たちの実力をみんなに見せれる。なぁ?大親友よぉ?」
そう夏早はいつのまにか席を移動して隣にいる花宮と肩を組んだ
「大親友?!いつの間にそんな深い関係に...」
「いいだろー?お前とは唯一気が合いそうだぜ」
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