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【飛沫 深谷side】にしおりをはさみました!
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【飛沫 深谷side】
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【飛沫 深谷side】
濡れたティーシャツに芝生の草とか土とかくっついて汚い。転げ回って走り回って、水を浴びてまた転ぶ。笑いすぎて上手く喋れないし、走れない。はー、お腹痛い。先輩らが本気で俺らの腹筋崩壊させにきてる。
その横で女の子が、ピンクのキャミとか黒い何かを透けさせててキャーキャー言ってるし、気が気じゃない。生足。うなじ、あいつらって顔に水浴びても化粧崩れないのなんでだろう。不思議。
「あづー」
暑いからってティーシャツ一枚しか来てこなかった。けど、背中に思いっきり噴射されたので、ゲラゲラ笑いながら、一旦避難する。
透けちゃ困るものがある。
今回は浅原もサークルに参加してて、だからアキヨシもいる。………………いるけど、遊びには参加してなくて、は? 日焼けとかそんなバカな遊びごめんですけど? みたいな態度で動かないから近寄りがたい。んんん。俺こいつ苦手だなあ。
嫌われてっし。
「………………」
タイミング悪くみんなはけてしまって、俺はリュックから替えのティーシャツと、中に着るタンクトップを取り出す。んんん。無言。いやいや、俺着替えに来ただけだし。
「……………今から中着るの? 暑くない?」
振り向いてアキヨシが言った。ひぇ。こっち見んな。
「あー。うん………」
背中の刺青、透けたらやべぇんだよ。
「…………あー。傷あるんだっけ? 隠してあげよっか?」
でっかいバスタオル。何枚も持ってきてる先輩がいて、それを示してアキヨシは言う。
んん。優しい。怖い。誰にも背中見られなきゃいいんだし。
「あー、や、だい………」
傍を先輩らが駆けていった。油断出来ない。
「……………お願いしてもいいっすか」
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