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2にしおりをはさみました!
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2
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あ、立てるんだ。ってぐらい久しぶりにアキヨシは動いて、傘を畳む。ねえこんな日陰に、屋根あるとこにいて日傘って意味あんの。てか男なのに日傘持ってんの。女子から借りたとかじゃなくて?
「あっは、なんか水泳んときみてぇ」
「こーゆーことしてる女子いたよな」
「いたいた」
はじっこに移動して、バスタオル広げて隠してもらう。アキヨシは自分の顔の高さで掲げてくれて、自分も見ないよってアピールしてくれる。んー。いい奴なんだよなあ。
さっさと着替えて、礼を言った。
「ありがと。助かった」
「そんなに傷酷いの」
「…………………まあ」
「透けるほど?」
無神経? わざと? 判断がつかない。
「…………………そうだよ」
「最初から着てればよかったのに」
「あちーじゃん。てか白Tこんな透けるとは思わなかった」
「いや、透けるのが目的でやってんだから透けるでしょ」
んく。
ナメとんか、こいつ。
「…………………水遊びだろ。目的」
「いや目的は女子でしょ。発案が湯島先輩な時点でわかれよ」
「えっ……………ああ! そういうことか!」
校庭に彼を探す。…………ああ、納得。
湯島先輩は大好きなまりえ先輩を濡らしてご満悦だ。なんであの二人付き合わないんだろう。いい感じの美女と野獣なのに。
あー。てかあの二人お揃いのティーシャツ着てるうぅ。
付き合えよおぉ。
「バカなの?」
はっきり言われた。
………んぐ。
耐えろ、俺!
「………………俺は別にそーゆー目的で参加してねえもん」
「じゃあ、なに」
「………遊びたいだけ」
「…………………………………子供みたい」
んぐぎぃ。
「ガキですけど? 悪かったなガキで」
「………なに勝手にひがんでんの? やめてくれる?」
「おーなーいーどーし。え、違う? もしかして留年とか浪人とかして頑張って入っちゃった感じ? それなら謝るわごめんね年下だわ俺ごめんねストレート合格で」
「俺だってそうだよ」
あ、怒った。よっしゃ。
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