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おなまえにしおりをはさみました!
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おなまえ
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神童さんと一日中居れる。
だから最近はいつもうれしい日
神童さんがお仕事をしてる時は、ぼくは絵本を読んだり、字の練習をしたりしてる。
紙とえんぴつを神童さんからもらったから「しんどう けい」っていっぱい書いてるの。
えんぴつを持つのは難しくて、絵本みたいな字は書けない。
書くのもとっても難しい。
昨日は、いっぱいいっぱい書いて、神童さんに見せたら、神童さんはちょっと笑って「自分の名前を練習しろよ」って言った。
だから今日はぼくのなまえをいっぱい書いたの。
でも、ぼくには「りつ」しかないなあ。
神童さんみたいに、ながいなまえが無いの。
このながいなまえは、神童さんにしかないのかな。
ぼくは"りつ"だけ。
りつ、りつ、りつって何度も書いた。
でも上手には書けない、
ぼくの、なまえ。
神童さんがリビングに帰ってきたけど、出来の悪い"りつ"を見せたくなくて、急いで紙を隠した。
「凛月、昼何食べたい?凛月が決めていいぞ」
ぼくが、決める...?
ぼくが選べるなんて、こんなこと初めてで、なかなかお返事出来ない。
「そんなに難しいか?」
「どうしたらいいか、わかんない...」
「凛月の今食べたいもの教えてくれたらいいよ」
今...食べたいもの......
本当にぼくが決めていいのかな...
怒られたりしないかな...
「...お...オムライス...」
いっぱい考えて、オムライスってちっちゃくお返事した
神童さんはちっとも怒らずに、「わかった」って言ってキッチンへ行った。
どうやって作るのか見たくなって、僕もキッチンに行って、神童さんが作るのをじっと見てた。
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