アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
ひみつにしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
ひみつ
-
奏斗さんが来た。
奏斗さんは最近よく来るの。
奏斗さんは好きだから嬉しい。
神童さんは今日も仕事で、二人でお話をした。
「カウンセリング受けてくれるの?」
「うん、神童さんがうれしいから」
「そっか、優しいね。最初は慧も一緒だから安心してね」
「わかったの」
「ねぇ凛月くん」
「なぁに?」
「実はね、慧もうすぐ誕生日なんだよ」
「たんじょうび...たんじょうび...」
たんじょうびってなんだっけ?
聞いた事はある気がするけど、わからない。
そんなことを考えてたら、奏斗さんが教えてくれた。
奏斗さんはぼくの思ってることがわかるみたい。
「誕生日はね、その人が生まれた日のことだよ。年に一回その日をお祝いするんだよ」
「神童さんも、お祝い?」
「そう。慧の誕生日だからね」
「お祝いって、どうするの?」
「"おめでとう"って言って、プレゼントを渡すことが多いかな」
「ぼく、なにもわたせない...」
「大丈夫、僕と一緒に作ろう。慧には内緒だよ?」
「うん」
「慧へのプレゼントに折り紙を折ってみない?」
そう言って奏斗さんは水色の紙を出した。
「まず折ってみせるね」
紙を折って折って、最後にはお花の形になった。
すごい、すごい。
これは、絵本で見た『まほう』っていうやつだ!
「奏斗さんは、まほうつかいなの?」
「あははっ!これは魔法じゃないよ、凛月くんもできる」
「ぼくも、やりたい」
奏斗さんに教えてもらって、奏斗さんみたいにきれいには折れなかったけど、お花が出来た!
「もっといっぱい折って、いっぱいプレゼントしたいの」
「そうだね、いっぱい折ろうね。でも今日はおしまい。また教えに来てあげるからね」
「うん、また来てね」
「わかった。凛月くん、慧にはまだ見せちゃダメだからね?」
「わかったの。内緒なの」
その後、奏斗さんは神童さんとちょっと話して、お仕事だって帰って行った。
奏斗さんはいつもお仕事なの。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
42 / 190