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繋ぐにしおりをはさみました!
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繋ぐ
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「あ!凛月くん!よく来たね!」
比較的静かな病院の中に一際大きな声が響く。
声の正体は奏斗だ。
駆け寄ってきた奏斗は凛月を見て、いつもと少し様子が違うと感じ取ったらしい。
「あれ、凛月くんどうしたの?」
「やっぱり病院は怖いって思い込んでて、来る前は散々怖い怖いって泣いた。行くとは言ったが、まだ緊張してるみたいだ」
「そっかそっかー。凛月くん。頑張って来てくれたんだね。えらいえらい!」
「ぁ...奏斗さん、手...」
凛月が、俺と繋いでいない方の手を奏斗に差し出す。
「ん?繋いでいいのー?」
「おいおい凛月、奏斗は忙しいんだから今はだめだ」
「いいよいいよ!今は暇だしカウンセリング室まで案内しようと思ってたから」
「そうか?」
「凛月くん手繋ごうね〜」
「うん、」
「良かったな、凛月」
「うん、うれしいの」
「おはなしするだけだよ、大丈夫だからね」
男が3人で手を繋ぐという異様な光景が生まれてしまった。
凛月は年齢の割に華奢ではあるが、それでも小学生ほど小さい訳でもない為、チラチラと他の患者達に見られていた。
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