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ストリートチルドレン②にしおりをはさみました!
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ストリートチルドレン②
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その頃天剣の警備部では、データベースをハッキングしてきた犯人を探していた。2時間ほど前に突然機密情報のデータベースにアクセスしてきたハッカーは痕跡を残さずに、宝のデータだけを盗んでいったのだ。他の情報に目もくれなかったので、目的は宝のみだったようだ。
「なかなかやるね、このハッカーくん」
「呑気にしてる場合じゃないですよ!國千歌さん!宝が誘拐されたかもしれないのに」
「携帯も繋がらない、俺の【銀の鎖】も反応なしだ。魔力で遮断されてるかもな、相手は魔術師だ」
「魔術師ですか・・・最後の田中君の痕跡を見たら6区の繁華街に行ったようですね。電車もバスも乗っていなそうなので、そこで途絶えてます」
「6区で誘拐されたんですか?」
「行くしかねぇな」
「じゃあオレも行く!」
「俺も行きましょう。魔術師相手なら戦力は多いほうがいい。なにより田中君は大事な部下なので」
「・・・宝」
キルシュはざわざわする感じに嫌な予感がした。
宝は簡易なパイプベッドに四肢を縛られて、目隠しもされ身悶えていた。開かされた脚の間では、後孔で小刻みに振動するピンクのバイブの機械音が響いている。アズが「オレのオススメだよーん」と、バカっぽい声で持って来た秘蔵の大人のおもちゃシリーズを突っ込まれていたのだ。
「あっ、あっ、んっ、ぅ、んっ」
「どう?どう?このイキそうで、イカない微妙なピンポイントー☆」
「・・・くっ、よくない、こんなの・・・よくない、んんぁっ!?」
「そんな不満な君に朗報です、なんと!こちら、いきなり回転します!左右対応でっす☆」
「ああっ!あっ!ひっ、あっ!とめ、とめてっ!」
テレビ通販のようにオススメするバイブはいきなり回転し、宝の中を抉った。触手に犯された事もあったが、無機物に犯される不快感はさらに嫌だった。
「喜んでもらえてうーれしー♡」
「アズって不能なの?そんな玩具ばっかり集めて」
「ふふん、ショート。お前のようなお子様にはアダルトな大人の遊びはまだまだわからんだろう」
「・・・リーダーに入れてもらえないから、それで慰めてるだけでしょ」
「な!?そんな事ないぞ!」
図星だった。アズはバカでわかりやすい性格のようなので、皆はアズが玖音の事を好きなのは知っているらしい。ご褒美のために頑張っているのだ。
「アズの喘ぎ声はうるせぇから相手すんのやなんだよ」
「玖音さんー!そんなー・・・」
「どっちかっつーと、パピーとかショートみたいな生意気なのを無理矢理組み敷くほうが好みだ」
「言っておくけど、リーダー命令だからってやらせないから。無理矢理したら、リーダーの女装写真合成してばら撒くから」
「お前、アズのこと好きだろ。操立ててんだよな?監視カメラでアズがオナってんのこっそり見てるもんな」
「っ!」
「え、なに?なに?なんの話ー?」
「うるさいよ、アホアズ」
「アホって・・・お前」
呑気にわちゃわちゃしてる玖音達の横では、後孔の中で回転されっぱなしで限界の宝がガクガクしていた。人前で無機物突っ込まれたまま無様にイキたくない、宝は必死に耐えた。ガシャガシャと拘束具が鳴る。
「この坊主はそろそろ限界そうだな。このまま悶させてるのも面白いが、やっぱりあのパピーの相手してるってのも気になるな」
「えー、えー!玖音さん、そんなガキ相手しても楽しくないですって」
「お前もガキだろ、ガキはおもちゃで向こうで遊んでろ」
「オレ、22歳の立派な成人男性ですー」
頭を小突かれアズは不服そうだった。そんなアズを放っておいて、玖音は宝の脚をさらに開かせてバイブを握り乱暴に抜き差しし始めた。
「ぁあう!?ひぃ、あ、あっ!あああッッ!」
「見た目はぜんぜんパッとしねぇ、まぁ左の紫の目はいいかもな。ほらほら、こんなにぐちょぐちょ咥えて、楽になりてぇだろ。イケよ、お前のご主人様だと思ってよ」
「あ!あ、はぁああ!いやだっ・・イクッ・・キルシュ、やっ、あーーーーッ!」
宝は一瞬思い浮かべたキルシュの事を意識した途端、おもちゃがキルシュのモノだと脳内ですり替わり我慢できずに達した。目隠しされた布に宝の涙が染み込まれていく。バイブは抜かれて目隠しを取られる。涙が溢れて止まらないが、気負けしまいと玖音を睨んだ。
「なるほど、目は最高にそそるな。じゃあ可愛いくイケたご褒美に犯しまくって、パピーの前に放り出してやるよ。その方が売るより楽しそうだ」
「ひぃっ!」
玖音が宝の脚の間に身体を滑り込ませると、太ももを撫でる。顔を寄せて耳朶を甘噛みしたり、耳の中に舌を入れてぴちゃぴちゃとワザと音を立てる。首元の銀の鎖には触らないように、そこを避けながら鎖骨を強く齧った。
「あっ、いたっ!や、いやだっ!」
「痛い方が反応早いな、お前もどマゾか?パピーも痛いとよがる変態になっちまったけどな」
「・・はぁ・・はぁ・・キルシュは、自分勝手でドSでクズだけど・・・でも今は仲間と普通にケンカしながら話して、・・・自分が許せない時は傷付いて悲しそうで。キルシュは、キルシュはちゃんと今は人間だ」
「・・・なるほど、本当の飼い主はお前ってか。だがもう遅いぜ、これから突っ込まれるからな」
「っ!!!」
宝の下肢に触れられたと同時に、扉が破壊される音が響く。煙幕の中から、よく知った低く通る声が聞こえた。
「人のモノに勝手に触れてんなよ、クソ野郎」
ぶち破った扉の前には不機嫌MAXのキルシュが、ボロボロになった状態で立っていた。
遡ること数時間前、第6区で消息を絶った宝の捜索のためにキルシュは警備部の部長國千歌と同僚のカノを連れて街の様子をうかがっていた。情報によると露天商付近の路地裏が怪しいらしい。
「本当にここに宝が居るんだろうな」
「た、多分・・・」
「ナハトムジークさんの日向井君へのストーキングっぷりは板に付いてますからね。サーチングスキルは信用できます。まずここで、間違いないでしょう」
「お前の恋人、マジで変態な」
「キルシュさんに言われたくないってば!おかげでオレの尻が犠牲に・・・うっうっ」
どうやら、カノの恋人と思わしき変態ストーカーの異名を付けられた【ナハトムジーク】という人物がさらにハッキングで宝の場所を特定した。路地裏を見張っていると、巨乳の女の子が扉から出て来た。
「さてさて、次のカモ君を狩りに行こうかな。さっきの赤毛混血君はなんか売らないみたいだし」
ビンゴだった。キルシュは咄嗟に飛び出し、女の子の前に立ちはだかる。
「な、なに?」
「見りゃわかんだろ、警官だよ。お嬢ちゃん」
「へー、お巡りさんがか弱い女の子になんの用かしら?援交なら間に合ってまーす。・・・って!いだだだだだだ!?」
「舐めてんのか、雌豚。さっさと宝の居場所吐けよ」
「ダメだよ、キルシュさん。婦女暴行は」
キルシュは女の子の態度が感に触り、ついアイアンクローをかましてしまった。
「最近似たような人種の女が同じマンションに住み着いて、ついイラッと」
「宝のお母さん?」
「アレは微笑みの悪魔だ。エイドと同じ人種だ」
「それはそれで、めっちゃコワイ」
「ちょっとー!痛いたんだけどー!」
「あぁ忘れてた」
アイアンクローから逃れた女の子こと、あいらは乱れた髪を直す。その瞬間髪に仕込んでいた発振器で仲間に危険を知らせていた。
「もー、バレちゃったし。命は惜しいもんね。案内してあげる、着いて来て」
「意外と素直ですね」
「まだガキだからな」
「油断は禁物といいますから」
キルシュ達は、あいらに案内されて地下室への階段を下り中侵入した。扉を開けると、中には何人かのストリートチルドレンが武器を手に待ち構えており明らかに罠に引っかかっていた。
「やっぱ罠じゃん!」
「当たり前だろ」
「ここで問答無用に斬るのも悪くないんですが、明らかに年端のいかない子供まで居ますね。これは世間体がよろしくない、さてどうしたものか」
「大人はぶちのめす、ガキは拘束魔術とお前のみね打ち。これでいいだろ」
「まぁ、そこが妥当でしょう。俺は未成年を、二人は成人の方をお願いします」
「成人か未成年かわかんない奴は?」
「脅してから聞く」
「あー、なるほど」
話がまとまり3人は一斉にストリートチルドレンめがけて攻撃をしかける。武器を持っていても力量は3人の方が上なので次々と倒されていった。
「ヤッば、分散させて戦うか」
あいらが周囲のボタンを押すとちょうどキルシュが立っている部分の床だけ抜けて、キルシュは落ちた。
「ああっ!キルシュさんが落ちた!」
「彼ならなんとかします。とりあえず残りを片付けましょう」
あいらはさらに地下への扉を防壁扉を作動させて自分も移動した。その場のストリートチルドレンを全員拘束したカノと國千歌は、地下への扉を開ける方法を探し始める。
一方、落下したキルシュは排水路のような場所の水の中に落っこちたのでなんとか骨折せずに済んだ。だがビショビショで臭うので、あの雌豚を見つけたらアイアンクローじゃ許さんと静かにキレる。しばらく道なりに歩いて行くと扉があったので、慎重に開けて中の様子を伺う。
中には紫の髪をもつ長身の青年が待ち構えて居た。コノエと呼ばれていた無口な青年だ。
「おい、てめぇがここのリーダーか」
「・・・」
コノエは首を横に振る。どうやらリーダーではなさそうだが、大人しくここを通してくれる雰囲気もなさそうだ。
「悪いがてめぇをぶちのめして先に進む」
「・・・」
キルシュは先手必勝とばかりに魔法陣を発動し、コノエめがけて鎖を飛ばす。だがその鎖はコノエに握られてしまう。魔術を素手で掴んだ。コノエの腕には魔法陣の文様が刻まれている。キルシュはコノエが何らかの魔術師だと判断し本気を出す。掴まれた魔法陣を爆散させる。
普通なら怪我の一つもあっていいが、コノエは無傷のままだった。
「・・・てめぇ、絶対防御壁【ガーディアンロードマスター】だろ」
「・・・」
「図星だな」
正直、キルシュは防御系の魔術師とは相性が悪い。制約の鎖【ジャッジメント】は超攻撃型だがいつまでも魔力があるわけではないので、持久戦が苦手なのだ。勝つには一点を貫いて防御壁を打ち破るしかない。
「あれはめちゃくちゃ疲れるが仕方ねぇ、やるか」
キルシュは腕に魔法陣の鎖を集中させてどんどん一点に集中させる。やがて細長い銀の槍へと変わった。鎖を銀の槍へと変化させたのだ。
「最強の矛と盾の話知ってるか。どっちが最強か教えてやるよ」
キルシュは銀の槍をくるくると回転させて構える。コノエも空手のような動作で身構えた。
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