アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
日和の家 1にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
日和の家 1
-
幸side
何故こんなことになったのか…。現在、義弟と二人で鳴海日和の家に来ていた…。中学まで施設で育ち、引き取られた僕。当然、弟とは血は繋がって無い。
引き取ってくれた夫婦は二人ともβ。不妊治療が上手くいかず、僕を引き取ってくれた。ただ、その後すぐに弟が生まれる。厄介払いされるかと不安だったけど、ちゃんと大切にしてくれた。いい人たち…。
「お兄ちゃん、どこ行くの?」
「…えーっと、友達?の家に……。ご飯食べさせてくれるって…」
「だっこ!」
「うん。ごめんね…優(すぐる)…。疲れちゃったね」
今日は偶々、仕事のトラブルで二人共家におらず、早く帰らなければならなかった。4歳の義弟、優は一人で留守番してた。泣かずに留守番出来るとても良い子。
ヒートの時彼が近くに居ると落ち着く…。恐らく優はαだろう。歩き疲れてしまった優を抱き急いだ。優とのんびり歩いていたら、思ったよりも時間が掛かってしまった。約束の時間に遅れそうになって慌ててる。
「いらっしゃい遅かったね?」
「すみません…、こんにちは⁇ えーっと…、なんでここに?」
「俺、ここで執事見習いしてるの。今日は君の案内役」
「…よ、よろしく、…おねがいしますぅ……」
予想以上に大きい家で、ビビってしまう。場違いな感じに足が竦んでしまいそうだった。友達…⁇の家だから、そう言い訳して中に入る。
今にも緊張で震えだしそうな声で必死に彼と会話する。そういえば僕、彼の名前聞き忘れちゃった…。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 14