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現実に戻るにしおりをはさみました!
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現実に戻る
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小早川…病室で……言ってたじゃないか…
もうこんなことはしない、2度としないって……
なのに…なんでまた…
「……早く保健室に連れていかなきゃ…!」
俺はハッとして写真をポケットにねじ込み、宇佐美をお姫様抱っこし保健室に向かった
途中で良二に会い、俺の腕の中で気を失っている宇佐美を見て驚いていた
保健室に着くと、すぐに宇佐美をベッドに寝かせた
ベッドの横にあった椅子に座り呆然とする
「……………」
なんで気づかなかったんだ…
どうして俺はいつもこうなんだッ…
内海の時も気づかなかった、そして宇佐美も………
「…ッ………守れなくて………ごめん……」
宇佐美の顔を真っ直ぐ見れない
俯きながら謝る
俺のズボンに涙が零れ落ち、シミをつくる
「……ごめんな……ッ…………小早川に会ってくる」
俺は目をつぶっている宇佐美の頭を優しく撫で、椅子から立ち上がった
ベッドを囲っているカーテンを開け、保健室を出た
「小早川…どこにいるんだ…」
俺は学校中を探しまわった
だが、小早川の姿はない
「家に帰ったのか?」
諦めかけていたその時、"あの部屋"のドアが少しあいているのが見えた
「まさかッ…!」
俺はガラッと勢いよくドアを開ける
部屋の中には窓の外を見る小早川の姿があった
「小早川ッ…!」
俺が小早川を呼ぶと、小早川振り向き、俺を見てニコッと笑った
「先生…待ってましたよ」
「ッ?!」
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