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"あの持ち主"
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俺は小早川に歩み寄った
「小早川ッ……」
食ってかかろうとした俺を見て、せせら笑い俺にある物を見せつけた
「ッ…?」
「先生…これ、なんだか分かりますか?」
「………ハンカチ…だろ?」
小早川はハンカチをヒラヒラとさせる
「ええ。ハンカチですよ」
「……ハンカチがどーしたんだ」
俺がキッと小早川を睨むと、小早川はニコッと笑いハンカチを裏っ返した
「?」
「L.H」
「………?」
「これ、先生のイニシャルですよね?………L.H……烈・土方」
「ッ!!」
…やっと思い出した
このハンカチ…内海に貸したやつだ
なんでこのハンカチを小早川が持ってるんだ?
俺が頭の中で混乱していると、小早川は不気味なくらい静かで落ち着いた口調で喋り始めた
「探しましたよずっと…この持ち主を……灯台下暗しでしたよ…土方先生」
「お前まさか…ッ」
「蓮都にハンカチを貸して油断させようとしたんでしょう……そんなことで俺の蓮都を俺から奪えるわけない……」
こいつ…誤解してる…!
俺が内海にハンカチを貸したのは、油断させるためじゃない…ッ
「小早川ッ!違うんだ!俺は…ッ!」
俺は誤解だということを小早川に訴えようとするが、小早川は俺の言葉はまるで聞こえてないかのように喋り続ける
「俺から蓮都を奪おうとする奴はすべて……すべて排除する…そして……このハンカチの持ち主を…土方烈を排除するッ!!」
「ッ!!」
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