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帰り(篠村視点)にしおりをはさみました!
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帰り(篠村視点)
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「・・・・・・・・」
自分のした行動があまりにも恥ずかしくて教室に居られなかった俺は、テスト勉強を家ですると適当な理由を言い、その場を出ることに成功した。
まぁ、だからといってそれで恥ずかしいという気持ちが消えるかどうか、といえば答えは否だ。
むしろさっきまでのことを思い出してしまうので、恥ずかしさはさっきの倍となって返ってくる。
だから、あくまでもこれは教室に残るよりかは幾分かとましだ、というだけのただの消去法のようなものでしかない。
そして俺は今、その恥ずかしくて死にそうな感情と戦っている真っ最中だった。
ああああああ!!やっちゃったよやっちゃったよ俺!!
違う!違うんだ!
あれは本能的になもので・・・って俺変態みたいだな。
で、でもさ!あいつ急に顔赤くするんだもん!反則だよあれ!!
餅つけ、俺・・・って餅ついてどうするんだよ!落ち着けよ!色んな意味で!
・・・・・・ふう。
あー、期末考査もついに明日か・・・。一ヶ月って案外短いもんだな。
もし、また欠点ばっかだったら俺は色々な意味で終わる。ショック死するかもしれない。
って何言ってんだ俺は!小林を信じるって言ったじゃないか!きっと大丈夫だ、うん!
とは言っても・・・
うー・・・胃が痛い・・・。
小林、キスされてどう思ったかな・・・やっぱりキモいって思っただろうか・・・?
嫌そう、には見えなかった。けど・・・
そう思うと目に熱いものがたまった。
あの時の行動を今になって後悔する。
でも、好きなんだ・・・自分でも抑えが利かなくなるくらい、あんたが・・・
・・・駄目だ、マイナスなことばかり考えてどうする。
今は明日のテストのことを考えなくては。
こんなことでいちいち悩んでいても、明日のテストの結果が悪くては元も子もない。
そんなことより早く帰ってテスト勉強をしないと。
俺は足を急がせた。
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