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慎也の平日6にしおりをはさみました!
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慎也の平日6
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授業が全部終わって放課後になると、部活が俺を待っている。
俺は185cmという高めの身長(一般高校生と比べて)を活かして、バスケ部でレギュラーをキープしている。
もちろん結果も残して、チームにちゃんと貢献しているつもりだ。
始めた理由は
兄さんがバスケをしてる俺を見て
『バスケしてる慎也はいつもに増してかっこいいね』って言ったから
っていう不純なものだったけど。
今では純粋にバスケが好きだ。
それにしても…
俺がシュート決める度にキャーキャー騒ぐのやめてくれないかな、気が散る…
女の子たちはまだいいんだけど…
そこの陰の………君だよ君
いくら可愛くても男の子はちょっと…
誤解されてるかもしれないけど、別に俺は男が好きな訳じゃない。
兄さんが好きなだけ
ーーーー兄さんだけが好きだーーーー
兄さん以外の人間と付き合うなら、もちろん女の子がいい。
好きでもない男と付き合って、皆から変な目で見られるのは嫌だからね。
それでも兄さんと付き合えるなら、世間からいくら批判されても、地獄に落とされてもいいって思うのに…
「慎也ーーー!!!決めろーーー!!!」
「え……?」
いきなりパスがきた。
人の考え事の邪魔するなよ なんて思いつつ、それを受け取って見事にシュートを打っちゃうあたり俺ってばすごい。
ゲームが終わって休憩していると、チームメイト達が寄ってきた。
「どうやったら慎也みたいにバスケ上手くなれるんだ?」
とか聞いてくる。
どうやったら…って…馬鹿じゃないの?
お前らがダラダラと準備してる間も俺は練習してるし、部活が無い日にお前らが遊んでる間 走り込みしてるんだぞ?
普通に考えて お前らが下手な原因は単純な練習不足だろ、ホントに馬鹿なのか?
今も喋ってる間に練習しろよ。
なんて思いつつ
「そうだなあ…俺は特に変わったことはしてないと思うけど、筋トレとかかな?」
って にっこり答えてしまう俺。
王子のフリがクセになっちゃってるのかな。
その後に何ゲームかして、部活は終わった。
着替えて部室から出ると、女の子に囲まれた。
その中から1人、すっと横に出てきて俺の隣にきた。
「慎也くん、一緒に帰ろ?」
周りの女の子の いーなあー といった反応からして、この子が俺の今の彼女なのだろう。
小さくて色白でショートカット。
「…あってたな…」
「え?何か言った…?」
小さいから自然と上目遣いになるのか。
顔もよく見たらそれなりには可愛い。
なるほど、これなら普通の男なら一発で落ちるんだろう。
「いや、何もないよ。待っててくれたんだ?ありがとう、嬉しいな。」
って微笑んだら、真っ赤になったその子を 俺は最寄り駅まで送ってから、家路についた。
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