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慎也の平日7
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家に帰ると今日は兄さんが俺より先に帰って来ていた。
「早かったんだね、兄さん。」
そう声をかけると、
「うん。今日は用事があるから帰っていいよーって言われたから帰ってきたー。」
と、ニコニコしながら兄さんは答えた。
ちょっと待て…………
用事があるから帰っていいって…一体誰から言われたんだ…?
友達…にしては上から目線すぎる…
気になる…けど…
聞いたらウザいとか思われるのかな…
でも気になる…………
「それにしても」
兄さんが言った。
「どうかしたの?」
「早く帰って来てよかった!
慎也と夜にこんなにゆっくり過ごせるの久しぶりだから、すごい嬉しい!」
にっこりと微笑んだ顔がすごく可愛い。
さっきまでのモヤモヤなんてたった今無くなった!
てか、うれしい、って言った?
俺と過ごすのが…?
ちょっと待って、そんなこと言うなんて反則…
イキナリすぎて頭が混乱しちゃってるよ…
考えがまとまらない………
「兄さん…ありがとう、そんなこと言ってもらえて、俺、すごい幸せ。俺も、兄さんとゆっくり過ごせるのが、嬉しいよ。」
俺がそう言うと、兄さんは花がほころぶように笑って
「慎也も嬉しいと思ってくれるんだ。じゃあ、これからはなるべく早く帰ってくるね!」
と言った。
よかった…正解みたいだ…!!!
俺は うんうん と頷いた。
これからは兄さんとゆっくり出来る時間が増えるのか…
嬉しい…
嬉しい…んだけど…
俺、大丈夫なのかーーー…?
心臓持たないだろ………………!!
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