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高校生雅視点 傷痕2
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そんな俺の様子を見て、優が静かに口を開いた。
「ジャージ脱がせちゃった。ごめんね。倒れたときに強めに腰とか背中とか打ってたからさ。」
「謝らなくていいよ。傷、気持ち悪いだろ。」
言いながら、声が震えた。
優は首を振りながら言う。
「別に気持ち悪くないよ。なんとなく気づいてたしね。」
「は?」
気づかれていないと、隠し通せていると思っていたのに。
「だって、雅のその後ろ髪、傷隠すために伸ばしてるんだろうけど、たまに首筋に傷あるの見えたからね。火傷っぽかったし、丸いから、多分煙草でしょ?」
優は真顔で言う。そして笑って、
「ああ、でも多分俺しか気づいてないから安心してね。」
「そうか、、」
完全に面食らった。
気付いてたのに、知らないふりをしてくれていたのか。
改めて優の優しさを知る。
「ねえ、雅。その傷さ、何があったのか聞いてもいい?」
「絶対に引かないって約束してくれるなら。」
「引かないよ。こんな髪が紫の男と仲良くしてくれてる雅には感謝してるしね。」
俺は、優に両親の事。
それによって自傷行為に及んでしまったこと。
こうして親から逃げてこの高校に入った事を一部始終話した。
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