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高校生優視点 介抱2
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ひとまずベッドを離れ、部屋のクーラーを入れてから薬品棚から消毒液や湿布、包帯等を取る。
雅の顔をちらと伺う。
睫毛が頬に影を落とし、顔色が悪いせいもあり、今にも消え入りそうな印象だ。
服についた砂を払い落とし、腫れた足の手当をしていく。
上半身の打撲も手当する為、一旦ジャージを脱がせる。
目に飛び込んできたのは、他のどの同級生よりも白くて薄い体躯と、そこに刻まれた火傷や切り傷だった。
腕に切り傷と刺繍跡があることは知ってはいたが、その様相は想像を絶する酷さだった。
腕を螺旋状に取り巻く縫い目をよく見ると、その下には傷跡があるようだった。
、、、、傷を隠すつもりだったのだろうか。
一体この身体は、どれだけの苦しみを耐え抜いてきたのだろう。
やるせない気持ちに苛まれる。
何時までもそうしている訳にもいかず、
体操着の裾を軽く捲り、腫れていた箇所を拭いて湿布を貼っておく。
そのあとは授業もないので、目覚めるまで側にいておこうとベッドの横に椅子を持ってきて腰掛けた。
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