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いいこいいこされたら、急に眠くなった。
うとうととしていると、山野さんが囁いた。
「甲斐くん、なにか食べれる?」
「・・・ぁ。」
半分夢の世界に足を入れていたから、返事をするのが一瞬遅れた。
「えっと、・・・お粥なら食べれそうです。」
「お粥かあ、作れるかな。」
目をパチパチさせた。
「あの、レトルトがあります。」
立ち上がった山野さんは、狭い台所に移動した。
「あー、これ温めるやつだね。」
「はい。」
松島さんが買ってくれたやつだ。
なんだか、ちょっと居心地が悪かった。
「これだけだと栄養が足りないから、ちょっと追加してもいい?」
「もちろんです。」
何を追加するんだろう?
首を傾げていると、山野さんが財布を持ってフラリと出て行った。
山野さんには料理のイメージが無いから、野菜サラダとか買ってくるのかな?
コンビニはすぐ近くにある。
すぐに帰ってくるはずだ。
大きく息を吐いて、全身の力を抜いた。
山野さんが作ってくれた氷枕は、とても気持ちが良かった。
・・・昔、お母さんからトントンしてもらったっけ。
懐かしい記憶を思い出しながら、おれはゆっくり意識を手放したのだった。
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