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18歳以上ですか?
224にしおりをはさみました!
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絢が起きたということと、そろそろ家を出て2時間になるということで休憩を挟むことになった
現在地から1番近かったサービスエリアで車が止まると絢が助手席から振り返って「なんか買いに行こ。」と誘われた
何だか遠出感がでてきた。わくわくして「うん」とすぐに頷く
車を降りると絢の傍によった
「そこ段差あるよ」
「どこ。」
「もう少し先。点字ブロック歩く?」
「大丈夫」
絢は本当に目が悪い。
今は断られてしまったけど、夜に歩きながら話したりする時、たまに点字ブロックを使っている
絢本人から使っていると聞いた訳じゃない。
でも見ていれば足でそれを確かめるように踏んでいたり、自然とそれを踏むように歩いていることがあることには気づいていた
でも今はそこまで見えずらい訳じゃないみたい。
段差あるよ、と声をかければ「ほんとだー」なんて言いながら歩いている
「何かいいのないかな」
「いいのって?」
「車の中でも食べやすいやつ」
「いいね
何がいいかなぁ。」
これ?いや、これ?なんて一向に決まりそうにない会話をしては店内を歩く
絢って基本的に何をするにしてもやる気がなさそうでこちらの緊張が緩む
「今失礼なこと考えた?」
「なんで?」
「そういう顔をしてた。」
「え、別に失礼じゃないよ
絢って基本的にやる気なさそうで怠そうだなって」
「なにそれ。思ってたより酷い」
ふ、と笑ってしまえば 笑ってんなよ、なんて言われたけど絢だって可笑しそうに少しだけ笑ってくれたのがマスク越しに何となく分かった
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