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「何でそういういつでも買えるやつ買うの?」
美味しそう、なんて色々話しながら歩いたのに、絢が買ったのはサービスエリア内にあるコンビニのどこにでもあるお菓子。
「落ち着くじゃん」
そういうものなのかな
でも絢のこのブレなさは嫌いじゃない
「えーなに。コンビニ?」
後ろからゆきさんが現れて絢の買い物袋を見る
ゆきさんが来たってことは葵も?
くる、と振り返るとすぐに目が合って嬉しそうに細められた
近くに来た葵に無意識的に服の裾をちょん、と握ってしまう
これはもう外にいる時の癖なのかもしれない。
葵がそばにいるとその一部どこかを自然と握ってしまう
それは服の裾だったり、ズボンだったり、リュックや、手だったり。その時掴みやすい位置にあるものを握ってしまう
「真慕は何もいらないの?」
「葵は?」
「俺まだ回ってなかったから1周してみようかな
真慕も一緒にどう?疲れてなかったらもう一周付き合ってよ」
「うん」
ありがとう、と髪を撫でられる
絢といるのも楽しいけど、葵のそばに居ると何だかすごく安心する
ホッとするというか、あぁ。今は何も起きないな。大丈夫だな。と思う
「絢タバコ吸いたいらしいから車合流にする?」
ゆきさんに声をかけられ葵は「はい」と頷く
リュックからごそごそとタバコを出す絢を見送って「じゃあ行こうか」とそっと手を引かれた
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