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231にしおりをはさみました!
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「わ…すごい」
「おぉ〜」
「ねぇ部屋見よ。あっちもあるみたい」
「うん、見よう見よう」
部屋の扉を開けると畳のいい香りがして、それから綺麗に生けてある花とか、テーブルに置かれた包のお菓子、綺麗な模様の入っている襖。
繋いでくれていた手を離すことなくそのまま、くい。と弱く引いてみる
葵は嬉しそうについてきてくれた
「広いね〜
こんなに広かったら真慕がころころ転がって寝てもどこもぶつけないね」
「そんなに寝相悪くない」
「せっかくだしころころーってしてみたら?気持ちいいかもよ」
「…帰ってきたらね」
「帰ってきたらコロコロするの?
絶対かわいいから動画撮っていい?」
「何なの。やだ」
すぐそうやって面白がる
ふい、と顔を背けて次の扉を開ければそこは露天風呂だった
え、露天風呂?
ここに?ここって、部屋だよね。
「…温泉と繋がってるの?」
「ううん、これはね室内露天風呂って言ってね、ここの部屋に泊まってる人が入っていいお風呂なんだよ」
そうか
これがさっき宿の人が言っていた室内露天風呂。
「すごい……ね、葵。すごいね」
「ふふ、やっぱり可愛い。」
それから室内を全部を終え、奥にあった座椅子に腰掛けた
寄りかかると程良くしなって気持ちいい
「疲れてない?」
「大丈夫。…葵は?」
既にもう長い時間の運転をしてくれていて疲れていてもおかしくない
「心配してくれてありがとう、俺も大丈夫だよ」
それなのにそんな素振りは一切見せずにふわりと笑う
そっと髪を撫でられ、それからよいしょ、と葵は立ち上がる
「30分って割とあっという間だね」
そんなことを言いながらスーツケースに入れていた明日着る服をハンガーにかけていた
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