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「…ねぇカナタくん、このままホテル行こうよ…」
左側からかけられたその言葉に僕は心の中で舌打ちした。まだそんなことを考える余裕が残っていたとは計算外だった。
できる限り心の声は押し込めて、にこりともうお得意の笑みを浮かべる。
「…ダメだよリカちゃん。バレたら僕、お店やめさせられちゃうから」
「……ナンバーワンなのに?」
「ナンバーワンだからだよ。ナンバーワンが一人の女の子とセックスしたなんて知られたら、他の女の子だってセックスしたがるようになっちゃう。そしたら大変でしょ?」
これは嘘だ。人気があるとはいえ新設されたばかりの「プレジール」が、ナンバーワンである僕をそう簡単に手放すわけがない。ましてや枕営業ごとき、実際に全くないなんてそんなわけがないのだから。
だがその説明は予想以上に女には刺さった様で、うぅ、と唸りながらも諦めてくれた。また新しいことを考え出さないうちにとさっさとタクシーに乗せる。
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