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好きが溢れる1にしおりをはさみました!
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好きが溢れる1
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夏だというのに全く日に灼けていない色白の肌を強調させるように、火照った体は薄紅に染まる。浅くて速い息遣いと同じリズムで薄い胸板も上下する。
既に温くなってしまったタオルを再度流水で冷やし、汗で張り付いた前髪を指で避けておでこに乗せなおした。
普段の人懐っこい笑顔からは想像できない苦痛に歪められた表情は、心臓がギュッと掴まれたように苦しくなる。
しかし、この状況で血の繋がった双子の兄でもなく、その場にいた仲の良いクラスメイトでもなく、僕を探し、1番に頼ってくれたことが心底嬉しかった。
早く良くなってね。
そう願いを込めて浅葱色の猫っ毛を優しく一撫でし、静かに部屋を後にした。
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