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モヤモヤにしおりをはさみました!
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モヤモヤ
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「……広菜?」
ふいに男の人の声が聞こえた。
瑛兎じゃなくて、僕でもなくて、
じゃあ…知り合い、?
「…あ…,遊…」
目を開けると広菜は
バツが悪そうにその人を見ては
目を背けた。
…この人と何かあったのかな。
ベンチに寝ていた僕は薄目で
2人のやりとりを見つつ,
うとうとしていたし,
瑛兎は僕の頭元に座っていた。
「…お前…連絡もくれないで…ッ,
なぁ……寄りを戻そうぜ ⁉︎ 広菜‼︎ 」
いきなり大声をあげて
広菜の腕を掴んだその人。
僕は 危ない、 と思って起き上がろうとしたけれど瑛兎が僕の目元に手をかざし、
"律はじっとしてて"と小声で囁いた。
「 … やめてよ ‼︎ もう終わったの…ッ。
まとわりつかないで… 」
その手を振りほどいた広菜は
その男から遠ざかろうとしたが
男はカッとなったらしく 手を振りかざした。
「あぶなッ……」
「…よくわからないんですが,こっちはこっちで遊んでるんですから,消えてくれませんか」
僕が"危ない"と言おうとした瞬間に
瑛兎が笑顔で近づいてって凍りつくような
殺気混じりの暗い声と表情をしたら
その男は怖気付いて走って逃げてった。
「…神崎…ありがと」
苦笑しつつ 瑛兎の方へ寄る広菜。
二人を見てるとすごくお似合いだった。
制服じゃなくて、私服でも。
よかったことなのに、
付き合ってるのは僕なのに、
どうしてこんなに胸が痛いんだろう ?
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