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1.平凡な世界⑷にしおりをはさみました!
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1.平凡な世界⑷
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何かの楽譜だ。
その紙の1番上にデカデカと殴り書きで書いてある文字があり、恐らく楽譜を書いた本人の字だと思う。
「『星のうた』…?」
この曲のタイトルだろうか?
ここにあるってことは市村先生のもの?
それとも……
その紙をまじまじと見ていたその時。
ガンッ
「おい、イッチー!
どうゆう事だよ、ふざけんな!」
音がした方に目を向ければ、ガンッという音は扉が開いた音で、大声は扉の向こうにいる、金髪の男……
って、髪が…金色、だ。
僕はなぜか持っていたその紙を衝動的に後ろに隠した。
金髪の人は、揺れた髪の間から見える瞳が開いて口があんぐりと空いている。
いや、驚いたのは僕の方なんだけど。
でもすぐその瞳は普通に戻って小さく呟いた。
「…イッチーは?」
冷静になったのか乱暴に開けた扉を静かに閉めて部屋に入って来た。
なぜ入る?
「イッチーて誰?」
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