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13日目、スタートライン。にしおりをはさみました!
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13日目、スタートライン。
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つい先日、友人が恋愛対象へと変化しました。
「おはよう魁輝!」
「お?おぉ、おはよー遼哉」
腐男子発覚ちゅー事件から数日後、まぁいたって変わったこともなく今まで通りに過ごしていた。
ただ最近少し遼哉が構いたがってくるようになったが仲良くなれた気がして元空気の俺にとっては嬉しいかぎりだ。
しかも腐男子がバレても仲良くしてくれてることがなにより衝撃的で嬉しくてあわよくばおいしいホモをサッカー部で是非提供していただきたい。サッカー部は何かと女子受けの良い顔(つまりはイケメン)が多いから一番腐ィルターをかけやすい。
頭の中でウハウハと妄想していて、ふと気づく。
(そういえば遼哉って藤之木さんと毎朝一緒じゃなかったっけ?)
登校にしても朝練にしても、まぁとにかく2人はほとんど一緒にいた気がする。でも最近は全然……むしろ今までの藤之木さんといた時間が俺に構う時間に変わってるように思える。
「なぁ遼哉、藤之木さんはどうしたんだ?最近全然一緒にいるとこ見かけないけど……、もしかして夫婦喧嘩でもした?」
若干冗談交じりにニヤニヤしながら聞くと、遼哉は至って普通の顔でさらりと
「え?玲華?別れたよ?」
とっくとっく、もう知ってるかと思ったーだなんて言ってのけた。
……え
「え、え、は!?なんで!?あんなにラブラブでお似合いだったのに!あんなかわいい子フるなんて勿体ない!」
いやまぁそりゃあホモならホモのほうが好きだけどね?ちゃんとした恋愛は恋愛ですから。そこはしっかりわかってるつもりの俺だが、それにしても誰から見てもお似合いだった2人が別れるなんてどうしたものだろうか。
「いや、玲華以上に好きな奴ができてさー、別れた」
いや、別れたじゃない。てか遼哉が振ったの!?あんなにデレデレのベタ惚れだったのに!?
あ、ありえない……、遼哉が藤之木さん以上に好きになった奴って一体何者だ……
そして俺は気になると気になるタイプ。ここは聞くべし!!!!
「ズバリそのお相手とは!!」
「魁輝」
いい笑顔でさらりと、しかも即答で答える遼哉に一瞬唖然とするも、はぁ?と持ち直す。
「そういう冗談今求めてないから。てかそんな爽やか笑顔でよく言えるな……」
むしろ尊敬モノかもな。冗談でもこんなやつ好きとか俺だったら絶対言いたくない吐く。
「んん……まぁゆっくりでいっか」
困ったようにボソリと呟く遼哉の声は俺には届いていなかった。
スタートライン。
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