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18歳以上ですか?
お誘いにしおりをはさみました!
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お誘い
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そう思ったのも束の間。彼は再び話しかけてき
たのだ。
「あ、ねぇ!美影くんって家どこ?」
家…?僕の家なんか聞いてどうするんだろうか…
「あ…〇〇ってとこですけど…」
「え!おれと家近いよ!!今日一緒に帰らな
い!?家近い人全然いなくて…」
そう誘ってきたのだ。
「あ、、えと…僕早く家に帰らないといけない
ので…」
これは嘘じゃない。義両親らは家事は何もしな
い。全て僕の仕事。だから僕は早く帰って家事
をしなければならない。早く終わらせないとま
た殴られる…
「そっかぁ…また帰れる日あったら帰ろう
ね!」
なんて彼は言ったけど、ごめんね。貴方と一緒
に帰れる日は来ないと思う。そう心の中で謝っ
た。
________________________
今日は入学式なので学校はもう終わり。早く帰
らないと。僕はいそいそと帰る準備を進めた。
「あ!美影くん!また明日ね!ばいばい!」
なんて声をかけられた。
「あ、はい、さよなら」
今日は僕の中では1番話した日になったんじゃ
ないかと思うぐらい話した。
諏訪さん、僕なんかにたくさん話しかけてくれ
て優しい人だったな。でも、明日にはもう関わ
ることはない。そう思いながら帰りたくないと
思いながら重い足を引きずるようにして歩く。
あぁ、家に帰ったらまた地獄の始まりだ。
まぁ、僕が悪いんだから仕方の無い事だ。
僕が あの日 死ななかったから_____
両親じゃなくて 僕が死んでしまえばよかったの
に____
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