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生きた心地のしない鬱屈な空気、無駄に名前だけ覚えた人、人、人。
誰だって構わない___適正に繋がれば誰だって一緒だ。
女でも、男でも。
俺のブツさえ突っ込めればそれでいいし、相手だってそれを求めてくるから、需要と供給___これはきっと理に叶った生き方なんだ。
あの日、俺はいつもの店へ出向いた。
ふらりふらりとしている俺の沢山の“友人”の中のひとりから紹介してもらった、BAR。
それは所謂、発展場という場所だ。
俺のテリトリーなそこには、まー色目を使ってくるやつが沢山いて、今日もこの客入りなら宿には困らないな。
別に自慢をするわけではないが、相手に困ったことは一度もない。
定位置となっている愛用の席に迷いなく向かう間、ほんの少しだけ。本当にほんの少し視線を動かせばその日の相手は決まる。
___のに。
あの日はどうしたというのだろうか。
あの蜜柑色の髪が目についた。
何故か視線から離れなかった、それは本当に不思議で、俺は吸い込まれるようにそいつのいる席へと向かっていた。
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